8・20 失われていくブラジルの自然 (2020/08/19)
パンタナールの森林火災が心配だ。既にパンタナールの10%、150万ヘクタールを消失したらしい。 僕が最初にパンタナールを訪れたのは、初めて南米旅行をした88年だった。ボリビアからブラジルに着き、サンパウロに向かう途中だった。この頃は、まだ動植物が多く、いたるところで水鳥たちの大コロニーが見られた。街道をバスに乗っているだけで、それこそ何百羽もの鳥たちを、見ることができた。その鳥たちの多さに愕然としたものだ。 2000年頃、パンタナールを訪れた際に、よっぽど奥地に行かないと見ることはできないよ、とガイドは言われ驚いた。今はこのような風景を見ることは、もう不可能かもしれない。それまでにも何度もパンタナールには行っていたが、確かに年を重ねるに毎に水鳥は少なくなっているような気がしていた。当然のように見られる風景だと思っていた。気が付くのが遅かったことを、当時、激しく後悔したものだ。 アマゾンも、パンタナールも、ブラジルから多くの自然が消えていく。おそらくその変貌ぶりに驚くだろう。悲しいし、寂しい。ほとんど何もぼくには役に立つことはできないだろうが、少しでもアマゾン、パンタナールの自然を、ひいてはブラジルの自然を守ることに役立つことをしていきたい。
 | 鷺の寝床。夕方になると鷺が帰ってくる。樹はその後枯れてしまうらしい。 |
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 | メガネカイマン。乾季にはびっくりするくらいのワニが丸たんぼうのようにごろごろ寝ている。最近行っていないが、今もそうだろうか? |
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