8・31 消えた路上生活者 (2020/08/31)
犬の散歩をしていると、路上生活者が橋の袂に勝手に作っていた小屋もどきがなくなっていた。さらに、数百メートル先にある、樹が生い茂る広場に張っていた数張りのテントが消えていた。市のトラックがきてゴミと一緒にすべて引き払われたのか?? と思ったが、うちのアパートの前にある公園に住みついた路上生活者家族のテントは未だに残っている。 はっきりわからないが、武漢肺炎下にセントロに集まってきた路上生活者たちが追い出されているのかもしれない。僕が見たのは、セントロのほんの数か所であるからじっさいどうなっているなかわからない。市営劇場前では路上生活者が集まり、テント村のようになっていたが、いまはどうなっているのだろうか? 何度か写真を撮ることを試みたが、ちょうど路上生活者がいたり、タイミングが悪く写真が撮れなかった。人を撮りたいのではなく、テント群をとりたかったのだがうまくいかなかった。ここ最近、写真やビデオ撮影はうるさい。仕事として頼まれた訳でもないので、こちらもつい弱腰になり、まあ、いいかということになってしまう。 市や州政府は、路上生活者のために住居しても良い土地を提供するべきだと思う。僕が見てきたほとんどの路上生活者は驚くほど周囲を汚す。それは半端ではない。さらに、シャッターをこじ開け盗みをする奴までいる。それらを嫌って多くの市民は住み着かれることを嫌うのだ。しかし、いまのような特殊な時には、おおくの人々は、家を失ったことを同情している。 犬を散歩していて、たびたびお金を乞われるが、僕も全くお金を持っていない。現金がないのだ。いつからこんなことになってしまったのか。情けない! 聞こえないふりをして通りすぎるしかない。
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