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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・2 元に戻りつつある? セントロ [画像を表示]

9・2 元に戻りつつある? セントロ (2020/09/01)  昨日、路上生活者のテントがセントロから少なくなっている感じがしたのでセントロを歩いてみた。少し減ってはいるがまだセントロには多くのテントが広場や公園に張られてあった。
 しかし、歩いてみて、市が町をきれいにしようとしているのが解った。閉鎖されていたセントロ周辺にある公園は次々に開放されていたし、市の放水車が路上生活者が散々汚したところをきれいに洗い流していた。実際、少なからずのテントが減っていた。武漢肺炎も少し下火になってきたので街をきれいにしようと市が活動しているようだ。急に路上生活者を追い出したり、提供場所に連れていったりすると、人権運動家の批判やマスコミが煩く叩くので、少しずつ初めているのだろう。
 街中にテントを張りっぱなしにし、生ゴミや糞尿(サンパウロ・セントロには公衆便所はないといっても過言でない。多くの路上生活者は物陰でしている)をそのままにしておくと不衛生このうえない。ネズミやゴキブリ、その他の生き物が繁殖し病気が蔓延する可能性もある。
 路上生活者に、住む場所、食料、医療品などを市が提供するしかないだろう。そして、仕事も。セントロに増えに増えた路上生活者がわずかずつではあるが減ってきているようなので、もう、そのような更生プロジェクトは始まっているのかもしれない?
 しかし、ほぼ毎日ネットでポ語のニュース記事、YouTubeのポ語ライブニュースをみているが、そのような更生プロジェクトの記事は見かけない。もっとも見逃した可能性もある。過去に、麻薬中毒者の更生プロジェクトが立ち上げられ、中毒者が参加していたが、多くの人が馴染めず、セントロに帰ってきたり、他の地域に広がっていったケースが結構あったようだ。今回の人々の多くは、武漢肺炎の影響で路上生活者にまで身を落とした人たちが多い。また、元のような生活に戻ることができればよいのだが。それは、自分にもいえることである。

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セントロに張られたテント


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