移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・13 人災と天災 [画像を表示]

9・13 人災と天災 (2020/09/12)  朝方目が覚めると暑い! 時計を見るとまだ3時。もう一度寝ようとするが寝苦しい。先週はけっこう冷え込んでいたのに! それでも知らぬ間に寝てしまい起きたのは6時であった。昨日も日中は暑かったが、朝方は肌寒かった。ところが、今朝はすっかり暑くなり、まるで夏の朝だ。ネットニュースでは、サンパウロ市内から海岸地帯におりていく車が多かったらしい。今日、9時にはセントロ周辺の路上デジタル温度計は27度を表示していた。午後には確実に30度をこすだろう。
 毎週土曜日は、主に野菜類を買いに行くことにしている。バスに乗ること20分、目的のオーガニック市にいくと、今朝は天気もよいせいか、買い物客が普段より少し多い気がする。最近は、サンパウロ市民もオーガニック製品に関心を持つ人が増え、若い買い物客が増えてきた。スーパーでオーガニック野菜を買うと普通の野菜の2倍から3倍するが、ここではモノにもよるが1.5倍ほどで買える。中には同じかちょっと安いものまである。農家が仲買を通さずに直販売するおかげである。客は新鮮なオーガニック野菜を安く、そして農家は高く売れるので、まさにお互いがWin-Winである。ここの市は、前にも書いたが、最初に日本人の農業技師が立ち上げた、サンパウロ一、(ということはブラジル一)厳しい規則のあるオーガニック市である。それだけに安心して購入できる。僕は、出店している店からさらに信用ができる店からしか買わないから、ほぼ安心だと言える。実際に、野菜を作っている農場まで行って、どのようなところで作っているのか見てきたし、作っている人の人となりを知って買っているから安心である。
 オーガニック野菜を食べているから病気にならないだろうとは思っていない。母親が宗教をしていたおかげで小さいころから自然農法で作った野菜を食べさせられ、彼女の手作り衣服で育った。僕自身は宗教はしていないが、農薬を使った野菜を食べる気にはならない。まあ、趣味のようなものだと思っている。だから別に長生きのためではない。自分としては、苦しまず、人に迷惑をかけず、さっさと死にたい、と思っている。人にそういうと「そんなにうまくいかないよ」と必ずと言っていいほど言われるが・・・。
 オーガニック野菜はむしろ不衛生でナメクジなどから寄生虫の危険もあるという人もいるが、その辺は十分気を付けている。僕が野菜類を購入している農家は、鶏糞や牛糞を一切使わない。有機栽培ではない。畑の持つ地力で栽培する、いわゆる自然農法である。降雨だけで水さえも撒かないらしい。シメジ業者と契約し、シメジが育った後のわらくずやおがくず? を畑にまいているらしい。とにかく徹底している。そんな農家の人と出会ったことは幸運であった。
 僕も、いつか小さな農場を持って、自然農法をやってみたいと思っている。いつも買うバナナ売りの日系人から、彼の農場のあるインテルラゴス(サーキットがあることで有名)周辺の治安について聞いてみた。
「他のところと変わらないですよ。」というのが彼の答えだった。ということは、やっぱり危ない! のだ。 ブラジルは天災は日本ほどないが人災はとにかく多い。ある農家などは1年に1度は襲われるらしい。傷を負わされないように、いつでも出せるようにある程度のお金を用意しているらしい。どこかに安全な土地はないものか! その前にお金を貯める必要があるが・・・


DSC_4834_00001.jpg
リベルダージに咲いていた桜。ソメイヨシノ? はじめは桜とわからなかったが幹をみて桜と判明


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.