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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・16 紙媒体が無くなる日、は近い

10・16 紙媒体が無くなる日、は近い (2020/10/15) 今日も曇り。今にも小雨が降りそうな天気だ。今週はすっかり初春に戻った感じだ。気温もサンパウロにしてはいまいち低く、20度を切り肌寒い。このごろの天候は、肌寒くても急に汗ばむほど暑くなるから、身体はなかなか適応できない。初老の身には、コロコロ変わるこの気候は結構辛い。身体がだるいけれど、どこかおかしいのかな? と思っていると、よくよく考えてみると原因は温度の急変だったりする
 今日のネットニュースによると、41%の人が情報取得の手段としてインターネットを使っているらしい、とあった。ちなみにテレビは27%らしい。ほとんどのブラジル人がネットを利用するデバイスは携帯である。携帯でニュースを見るブラジル人は、わずかであると思う。僕が知る限りでは携帯でニュースを見る人などほとんどいない。
 ブラジルでは、インターネットがまだあまり普及していなかった時代から新聞を読む人が少なかった。その頃、ほとんどの人はテレビで情報を取得していたと思う。しかし、テレビを見るものの、多くの人は毎日のニュース番組はほとんど見ていないようだった。
 今のサンパウロでは、ほとんどの人がスマホまたは携帯を持っている。しかし、その多くは、メトロやバスの中ではゲームをするかwhatsapp(日本でいうとラインのようなアプリ)を見ているくらいである。果たしてどれくらいの人がニュースを見ているだろうか? 
 最近、新聞は読みものとしてでなくペット用の糞尿紙として、キロ売りでバンカ(通りにある雑誌・新聞販売店のボックス)で売られているのをよくみる。もともと新聞を読む人は少なかったが、今はほとんどいなくなってしまった。バンカも本業の新聞・雑誌が売れないものだから、さまざまな食料品やペット用品などを販売するようになってきた。 
 日本に久しぶりに帰国すると本を読む人の多さに驚いてしまう。それほどブラジルでは本を読む人が少ないのだ。ブラジルで紙媒体が無くなる日は近い。


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