10・18 雑穀飯 (2020/10/17)
今朝は寒くて目が覚めた。時間を見ると朝4時半。ネット発表の温度は16度ほどだった。たかだか16度ほどで寒いと感じるなんて日本の人から笑われてしまうかもしれないが、ブラジル生活に慣れてしまった身には涼しいのを通り越して寒く感じる。 しばらくベッドでぼーっとする。普段は気が付かないが、ジジババ犬の深い寝息、若犬リンの浅い呼吸が耳をくすぐる。寝室には、人間1人と犬3匹が寝ているのだ。窓を閉めているので、人間のジジ臭と犬のジジババ臭が混ざり合い部屋に充満しているだろう。5時になると完全に起床し、窓を開け放つ。冷たい空気が部屋の中に流れ込む。淀んだ空気を追い出し、少しすっきりした。 PCをつけ、日本のニュース、ブラジルのニュース、世界のニュースをチェックしたのちに湯をわかし、犬用の白米を炊く準備にかかる。米を軽くとぎ、水に浸け置きすること10分。この10分というのは、何かで10分ほどつけおきするとおいしく炊けると読んだからだ。しかし、10分というのは短すぎるのでもう少し置いておいた方がよいのかもしれない。つまるところ適当である。ほぼ4合の米(陸稲)で15分から25分でうちのコンロで炊きあがる。何度か日本から電気炊飯器を持ってきたり、送ってもらったりしたが、変圧器をつけているにも関わらず簡単に壊れてしまう。最近ではブラジルでも炊飯器が売られているが、結局、鍋でガス炊きすることにおちついた。ガスで炊いた方がおいしいという人もいるが、僕にはおいしさの違いがよくわからない。僕自身が食べるのは玄米に麦や大豆を一緒に炊いたものである。それが足りないと感じた時には、犬用に炊いた白米を混ぜて食べる。 一晩以上水に浸け置きした玄米に麦に大豆、こうやって書くと、いかにもジジ臭く感じる! 高血圧になって以来、高血圧にも良いとされる玄米を食べるようになった。高血圧を抑えることができるなら何でも試してみようと思っていたので玄米にとびついた。都合の良いことに、ネットで調べてみると、玄米はいろいろ身体によいらしい。食べているうちに、白米以外はおいしくない、できれば食べたくない、と思っていた僕の味覚がだんだん変わってきた。玄米に慣れてきたのだ。ちなみに、玄米を食べて血圧がさがったのかは、血圧測定器が壊れ、しばらく血圧を測っていないので不明である。ただ、血圧の上昇を感じなくなったことは確かである。 玄米を食べるなら、農薬を使用しない米にした方が良いと友人に言われ、確かにそうだな、と思い、オーガニックのおそらく農薬をしようしていない? 少ない? 玄米を食べるようにした。ただ、問題は値段が結構高いことである。そこで考えたのが麦と大豆である。もちろん無農薬? のものである。キロあたりの値段は玄米とさほど変わらないが量が違う。さらに含有する栄養分も異なる。麦、大豆を混ぜたものを食べてほとんど気にかからなかったのでこれらを混ぜたご飯を食べつづけている。 一時帰国して、日本の、もちもちおいしいご飯を食べると、それこそ感激モノである。しかし、今食べている雑穀ご飯がまずいというわけではない。今となっては、どちらもでも良い、という感じである。味音痴なのである。 と、思っていたら、普段、既製品はまったく食べないので、既製品を食べるとすぐわかってしまう。 日本に久しぶりに帰ると、カップラーメンやケーキ類、アイス、揚げ物など、いわゆる身体に悪いとされるモノをつい食べまくってしまう。日本の既製品はおいしく感じるものが多い! ブラジルのものは、僕には甘すぎたり、しょっぱすぎたりするものが多いのだ。それは外食しても同じである。なので、ブラジルの既製品はあまり食べないし、外食もしない。ブラジルの場合、日本と異なり、外食は家で自分で作ってたべることに比べると可成り高い。とにかく人の手がかかると高くなる。 日本にはおいしく感じるモノが多いが、身体はしっかり反応し、食べるとお腹を壊してしまうことがしばしばである。
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