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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・20 ひとのわがまま? [画像を表示]

11・20 ひとのわがまま? (2020/11/19)  抜けた、大きな犬歯をベッドの下でみつけた。来年初めに17歳を迎えるダックスフンドの歯だ。全長4センチほどもある大きなものだった。おそらく瀕死の重傷を負わされた今回の若犬リンとの喧嘩で抜けたものだろう。喧嘩と言っても一方的に襲われただけだと思う。なにかのはずみにとれたのだろう。それほどこの犬歯グラグラしていたのである。一晩立った今、プロポリスいりのはちみつを舐め、煮た魚の身をほんの少し口にしただけである。このまま何も食べなかったら死ぬ可能性は大きい。それでもプロポリス入りのはちみつは舐めてくれたので、口の中は少しは殺菌されたのではないだろうか。顔はすっかり腫れあがっている。もちなおすかどうかわからない。
 犬歯を見つけるまでは、こんな状態にしたリンをずっと責めていたが、小型ダックスフンドの17歳といえば人間の年で84歳である。自然の中ではとっくに死んでいてもおかしくない年齢である。おそらく自然の群れの中で生きていたら、今回のように若犬によって排除されるのではないだろうか? それが自然の、野性の摂理かもしれない。そう思うと一概にリンを責めることができなかった。
 できるだけ長く幸せに生きてもらいたい。しかし、それは僕のわがままなのかもしれない?


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