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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・15 「おまえをそんな犬に育てたおぼえはない」 [画像を表示]

12・15 「おまえをそんな犬に育てたおぼえはない」 (2020/12/13)
人間なら
「おまえをそんな犬に育てたおぼえはない」と叱る所である。それほど柴犬リンは人懐こい。知らない人に尻尾を振って、べろべろ知らぬ人の手を舐める。それこそ「おまえは、日本犬だろうが!!」と言いたい。
 それは昨日、散歩からもうじきアパートに帰り着く直前に起きた。リンはじっと男性の顔をまじまじと見た挙句尻尾を振って男にとびついた。あまりに突然のことでリードを持っていた僕自身も驚いた。
 あのくりくりした目でじっと見つめられると、犬好きにはたまらないだろう。隣を会ついていた男でさえ「お前犬に好かれているよ」というほどである。
 どうしてこれほどリンが人懐こいのか分からない。今まで僕が飼ってきた犬は知らない人間にこれほどなれなれしい犬はいなかった。嫉妬も含まれているのだろう、どうも苦々しい。日本犬なら、誰にでもなれなれしく尻尾をふるような行為は止めて欲しい。しかし、後で考えると、吠えかかるよりはましかと思う。
 リンは誰が見ても綺麗な犬に見えるらしい。幼いときはあれほどBU犬だったのに全くしんじられない。誘拐されないように気を付けている。ブラジルでは犬泥棒が多いのである。人から聞いた話では、盗んでいって交尾させて子犬を売るらしい。なので、成犬でもおかまいなしである。もしそれが本当なら柴犬は最近ふえてきたものの、まだまだ一般的な犬ではなく高額で取引されているらしい。昨日も知らない男に「この犬どこでかったんですか?名前を教えてもらえますか。ほんとうに綺麗な犬ですね」と後ろから呼び止められ、聞かれた。どうやら彼も柴犬の子犬をさがしているようである。きちんとした身なりの安全そうでお金持ち風の青年であった。もし、危なそうな男だったら、止まりもしなかっただろう。それほど犬泥棒の話はSMSやテレビでよく見かける。
 リンは僕が買った当時の2年前で約20万円だった。ブラジルでは大金である。こんな大枚を何故はたいたかというと、子を産ませ売ろうと考えたからである。今でこそ柴犬はしばしば見かけるが当時はかなり珍しかった。
 ところがどっこい、僕には犬を売るようなことはできなかった。最初、雄犬と雌犬を飼って勝手に交尾させればいいさ、と思っていたが、繁殖場に行って、まるで犬の生産工場のように次から次へと子供産ませているのを見て、とても僕にはできないな、と痛感した。その上、アパートである。完全に無理である。浅はかだった。
 それでもリンには1度は交尾させてやり子を産ませてやりたいと考えている。もし、子供が産まれたら、お世話になった人に差し上げようと思っている。のこりは、安く売れればいい、と思っている。

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12/14 気にかかったニュース(要確認)



・コロナバックワクチンの有効性の結果の公表を10日以内に国立健康監視庁(Anvisa)に提出することを延期することを決定。
・日本はコロナウイルスの年を定義するためにかんじ文字(「密」)を選択
・連邦警察、ブラジルでの人身売買への関与が疑われる17人を逮捕.
・52%の人、がボルソナロをパンデミックでの死亡の責任から免除とDatafolha(データー会社)
・保健省によると、covid-19によるブラジル24時間の死者279人、総数181,402人
・新年カウントダウン、アベニーダパウリスタでの10分間の花火大会っキャンセル。北東部では、有名なビーチパーティーがキャンセルされる。


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