4・18おじさん (2021/04/18)
「おじさん、ありがとね。また来週」フェイラ(青空市)で中年の日系人の売り子にカタコトの日本語で言われた。田舎の日系人は自分より若い人間に対しても平気で「おじさん」という言葉を使う。僕の場合は年齢的にも容姿的にもおじさんと言われても仕方がないが、いざおじさんとよばれるとカチンとくる。というのは僕の頭の中はまともに就職したことがないので、学生時代のままだからだ。何かいいかえしてやろうかとおもったが年齢的には「おじいちゃん」と呼ばれてもおかしくない年齢だし、相手はけっして悪気がないことが解っているので苦々しく思いながら聞き流した。 おそらく、「おじさん」と呼ばれることに慣れたら「おじいちゃん」と呼ばれてかちんとくるのだろう。そう思うと寂しくなった。しかし、これが老いるということである。
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