5・1流血のじじ犬 (2022/05/01)
15歳のじじ犬が3歳雌犬に襲われ,左目から流血した。もともと悪いのはじじいぬである。じじ犬が若い犬リンの餌皿から餌を食べようとしたからだ。 リンがじじ犬を襲った時、僕は昼飯後でうつらうつらしていた。そのとき突然リンの唸り声がきこえ、つづいてすぐじじ犬のウォーンウォン鳴く声がした。じじ犬がかみつかれ血をながしていた。僕が大声を上げるとリンは離し、後ろの廊下へ逃げ込んだ。じじ犬は痛みから顔をふった。そこいらじゅうに鮮血が飛び散った。目からも血がでていた。じじ犬は歯がまったくなく、喧嘩にもならずやられ放題であった。じじ犬はダックスフンド、リンは柴犬、体格的にも年齢的にも圧倒的な差がある。じじ犬ができることといえば鳴くことだけである。今までも何度かリンがおそったことがあったが、すぐ泣き止んでいた。ところが今回はなかなか泣き止まなかったし、これほど多くの血がながれることはなかった。 もしかしたら、今回は死んでしまうかも・・・ 最悪の事態が頭をよぎった。
だいたい、じじ犬が悪いのである。食べ終わったといってもリンの餌皿にまであたまを入れるのだから。前にもおなじようなことがあり、すぐみつけてじじ犬をしかった覚えがある。じじ犬のずうずうずうしさには僕も少し頭に来ていた。 目から血がでていたから目をかまれたのだろうか。血が固まると目があかなくなるおそれがあるのでお湯にひたしたタオルで拭ってやる。多分死亡することはないだろうが、年齢が年齢だけに心配である。仔憎たらしいところもあるが、僕が旅行にでているときは寂しがって僕の匂いがする衣服をわたすとほえるのをやめたらしい。日頃はかわいくかんじることはないが、彼が死んだら一番悲しくなるのは僕だろう。生きてくれることを願った。 しばらくげんきがなかったが、夕飯をやると全部平らげたので大丈夫なことを確信する。ほっと一安心である。
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