僕の一番落ち着く場所 (2006/06/21)
久しぶりにストリップ劇場に行った。この劇場は、僕のお師匠さんであるM氏に数年前に連れてきてもらって以来、すっかりお気に入りの場所になってしまった。日本のストリップ劇場のように陰湿な感じがなく、もっとあっけらかんとして明るいところがいい。ここは、劇場形式になっており、前に舞台があるので、映画や演劇を見る感じで楽しめる。 最近は、ストリップを楽しむというよりは、落ち込んでいるときや、考え事をするときにちょくちょくいくようになった。薄暗い中、誰にも邪魔をされずに、白や黒、そしてその中間色の裸体をぼんやり見ていると気持ちが晴れる。あのアクアリウムを見る感覚である。 この劇場では、踊り子のタッチは踊り子が嫌がらなければ許されている。かぶりつきでは、餌が落ちてくるのを待っているピラニアのように、男たちが、近くに来る踊り子をいまかいまかと待ち受けている。寛容な踊り子、あるいは田舎から出てきて文句を言わない子と見るや、あらゆる方面から手が出てきて踊り子の身体をまさぐる。踊り子たちは他の客のサービスに劇場をぐるっと一巡するのでそのとき、お尻や足、うまくすれば胸にも触ることができる。 このお触りも一見簡単そうに見えるが、結構タイミングが難しい。その点M氏は慣れたもので、かぶりつきに陣取り、踊り子が嫌がらない程度に、やんわりとお触りを繰り返す。お触りするのも恥ずかしくてできないシャイ人間である僕は、この方面はあきらめ、劇場をぼんやり考え事をする場所のひとつとして利用している。
|