夜話その4 もう、見たくもないモノ (2007/03/29)
久々にナイトクラブでちびちびとウイスキーを飲んでいると、ちょっとかわいい感じの金髪女性が隣に座ってきた。 彼女はサンタカタリーナ出身の22歳。普段はマッサージで働いているのだが、今日はちょっと気分を変えてナイトクラブを見に来たとのことであった。 「彼氏はいるの?」 「いないわ」 「どうして、ブラジル男はパケラー(ナンパ)好きだから皆声をかけてくるでしょ」 「普段は月から土までマッサージで働いているから、1日6回から、8回は相手をするの。だから、もうペニスはもうたくさんて感じね。日曜日くらいはペニスを見たくないわ」 「ひょえー、1日8回! それはすごいね」 「いいもの見せてあげようか」彼女の目が一瞬猫のようにこずるく光った。 彼女は赤いスカートさっと翻して、荷物置き場に消えていった。かえってきた手には小さな袋が。 「・・・・」 いかにも大事なものといった感じで丁寧に扱いながら、人に見えないようにこっそり中のものを見せてくれた。赤いゼリーのようなとしか、最初はよくわからなかったが、赤いシリコンで作ったペニスであった。 「自分で使うの?」 「違うの。お客が入れてくれって頼むのよ。あなたも試してみる?」 再び「ひょえ~」 一時期日本でも性感帯マッサージというのが流行ったそうであるが、あらゆる快感をもとめて男達は日々開発を行っているのである。 びっくりした顔をした僕を尻目に 「でも、私のお尻はまだバージンよ」とにっこり笑って彼女は消えていった。
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