6・7食べず嫌い (2013/06/08)
味覚が変わってきているのか、最近チーズを無性に食べたくなるときがある。 僕の小さなころ、高知の田舎ではチーズはさほど一般的な食べ物でなく、せいぜい給食でプロセスチーズを食べるくらいであった。その頃、チーズは西洋の食べ物という意識が強く典型的な田舎の庶民だった母親がチーズを買ってきて食べさせてくれたことは一度もなくなかったし、食べたいとも思わなかった。そんなわけで僕はチーズをほとんど食べずに育った。そのため、大人になっても納豆と並んでチーズは苦手な食べ物であった。 ブラジルに来て、ホテルの朝食などで、パンにハムや野菜とチーズを挟んで食べるうちに、次第にその独特な味にも慣れていった。ブラジルでは、ピザなどいろんな料理にチーズをよく使うし、その種類もびっくりするほど多い。気が付かないところでも、たびたびチーズを口にするようになり、食べる量が徐々に増えていった。最近はワインのツマミとして食べるまでになった。 そうなると、チーズのまろやかさ、独特な風味が気に入るようになってきた。チーズをおいしいと思いながら食べるなんて、ブラジルに来るまでは思いもよらないことだったので、自分でも驚いている。
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