スズラン灯 (2009/05/06)
僕が最初にリベルダーデに来たとき、ぼんやり街を照らし出すスズラン灯とアルコール車の甘臭い排ガスの匂いが印象的だった。 このスズラン灯は1973年に設置され、メイン通りのガルボンブエノ通りを中心に、グロリア、エスツダンテ、バロン・デ・イグアッペ通りなどに計430本あるそうだ。2008年の移民100年に改修が始められ、ほんのりと赤く輝くナトリウム灯から、青白く輝くナトリム灯に少しずつ交換されている。どちらかというとぼんやりと赤い方が日本への郷愁を思い出させるようで僕は好きだが、青白い電灯もよりスズランらしくて悪くはない。 今となっては、スズラン灯のある町並みにすっかり慣れてしまったが、初めてくるブラジル人には随分異質に見えるようである。どんなに街が変わろうとも、日本人が少なくなろうとも、日本人の街のシンボルとしてずっと残していきたいモノのひとつである。
,  | ナトリウム灯のスズラン灯。暖かな感じがする。なくなると思うとちょっと寂しい |
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