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南米漂流
     ブラジルなんでも情報局 Informac...  (最終更新日 : 2018/02/01)
6・6 スト

6・6 スト (2014/06/06)  朝の散歩をしていて、信号がいたるところでついてないことに気が付いた。あれ! どうしたのだろう? と思いながら、気を引き締めた。信号がついていても平気で信号無視をするようなめちゃくちゃながドライバーが多い上に、ドライバーは譲ということをしないからである。横断歩道を歩いていてもクラクションを鳴らし平気で侵入してくるような奴らだから、信号が動いていないとなると、横断歩道にもどんどん入ってくるだろう。決して安心できない。ブラジルのドライバーには歩行者優先という考えが全くないのだ。
 初めの頃は、歩行者を押しのけてでも侵入してくる、その横着な運転に腹が立って、避けることをしなかった。しかし、多くの運転手が人身事故保険に入っていないことを聞いたり、事故に遭って、相手が治療費を払えないので結局全額自分で払わなければならなくなったというような人の話を何度か聞いたりするうちに、怪我をしたらお金もいるし自分が痛い目をするだけだということに気がついた。もちろんお金もちの場合は、払わなければ裁判にかければいいのだが、貧しい人々の場合、いくら裁判をしても、無いものは無い、と言われればそれでおしまいになってしまう。訴えられても彼らにはとられるものが何もないので全く平気なのである。
 アパートに帰ってテレビ・ニュースを見ていて、信号がついていない理由が解った。交通局の職員がストをしていたのだ。そういえば、散歩の途中にある交通局の前で10数人の人が集まっていた。しかし、わざわざ信号を止めるなんてなんて奴らだ! もし、事故が起きたら、自分のせいだ、なんて思わないのだろうか? こういう底意地の悪い所が多くのブラジル人にはある。人が困ろうが、自分さえ良ければ良い、という超利己的な考えである。もっとも、今の日本人もほとんど同じようなものかもしれない。僕らの時代は「何をしてもいいけど、人に迷惑をかけるようなことはするな」と親にしばしば言われて育ってきた世代だから、人に迷惑をかけることは悪だという気持ちが強い。最近の若者たちはどうなのだろう? 年に1度日本に帰って見る限りでは、あまりブラジル人と変わらないような気がしないでもない。
 今のメトロ・ストにしても、人に迷惑をかけてはダメだ、というような考えを少しでも持っている人間ばかりで、起こらないはずである。面白いのは、皆ストで困っているにもかかわらず、「メトロ職員が悪い! 」というような職員に対する非難がほとんどでないことだ。ストを起こすのは皆お互い様だと思っているのだろうか


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