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憩の園
     2003年度事業報告  (最終更新日 : 2004/05/05)

序 (2004/05/05)  社会福祉法人救済会は1942年 6月に発足して以来、定款の定める理念に賛同して会員となった大勢の人々によって事業を継続して来ました。1958年『憩の園』を開園して後は老人福祉を専門分野として選択して今日に至って居ります。此の間、特にここ20年間、人間の長命化に伴い、老人問題の内容は変化し変貌は著しいものがあります。従って当会に課せられた社会の要望も変わって来ました。当会が担う役割の明確化が進み憩の園の未来図・全体図案がスケッチされました。
 1990年に特別養護老人ホ-ムを建設して後、益々重い社会的責任を担う憩の園の運営管理は至難の事業ですが此の度、さらに地域社会福祉の側面が追加されることになりました。地域の専門施設としての役割も果たして行おうと思います。
 2003年度を無事に終わることができましたのはひとえにたえず温かいご支援をいただきました各層にわたる関係者各位のご協力の賜物であり、これに対して深い敬意と感謝の念を禁じ得ません。


-運営の方式

 2003年度の事業を事業計画に従い例年の如く当会は
1、理事会
2、協力委員会-ボランティア・グループ
3、技術補佐グループ
4、職員機構
 の 4部門によって遂行しました。

1、理事会
 本事業年度に10回の定例理事会が本部事務局で行われ、憩の園では 2回開催されました。定例理事会に於いては毎回会計理事から決算が報告され、会の事業は理事によって構成された専門委員会で研究され、それぞれ担当理事から毎月経過が報告されました。

2、協力委員会-ボランティア・グループ
 理事会を始めとして当会の事業はボランティアの参加によって行われています。事業を推進するに当たって協力委員会の担当する役割は極めて大きく、広範な地域に居住する会員の方々と本部事務局ならびに理事会との間の緊密な連絡を維持する必要から組織された委員会です。この他に、近年、憩の園の日常を支えるボランテイアのグル-プが育成されつつあります。グル-プでまたは単独で定期的に憩の園を訪れ、裁縫、整髪、お年寄りの話し相手等を担当して下さいます。3名の医師と歯科医が奉仕活動に従事していて下さいます。幼稚園の園児から小学生、青壮年、老人までの方々がコ-ラス、舞踊、カラオケ等のプログラムを用意して団体で憩の園を訪れ、慰問して下さっています。専門家又はそれに準ずる方々が材料を取りそろえて、憩の園在園者、職員及び訪問団体全ての人の一回分の食事 200食を担当するなども行われています。
 奉仕活動で特記すべきは、憩の園の日常に不可欠な野菜、果物穀物類の寄贈です。CEAG (GUARULHOS)、モジ在住のカトリック信者からの野菜・果物の寄贈があり、その他列挙できないほど多くの方々から家具備品、衣類を頂戴しています。

協力委員会
01. 郡司 美智子 Jabaquuara
02. 東仲 勲 Penha
03. 指宿 君江 Paulicia - S.B.C.
04. 上 新 Santos
05. 金谷 オルガ gua Chata - Guaruhos
06. 木村 都由子 Sade
07. 黒田セイコ井川 Imirim
08. 真鍋 次郎 Itaquera
09. 松本 優公 Araatuba
10. 松山 政江 Mogi das Cruzes
11. 箕輪 美保子 Itaim Paulista
12. 望月 茂 Rudge Ramos - S.B.C.
13. 本村 巌 Pq. daz Naes
14. 村上セイジ・ジョゼー Mau
15. 中川 コシゲ Liberdade
16. 中川 昇一 Mogi das Cruzes
17. 中矢 キサ Cambuci
18. 西川 幸信 V. Sta. Luzia - S.B.C.
19. 小倉 信吉 Aclimao
20. 奥村 律子 V. Snia
21. 太田 幸子 Itaquera
22. 大浦 文雄 Suzano
23. 尾山 誠  Aruj
24. 斉藤 文枝 Bairro Mirandpolis
25. 左近 律子 Perdizes
26. 佐藤 正義 Jd. do Pilar - Sto. Andr
27. 佐山 淳  Suzano
28. 新出 朝子 Sorocaba
29. 真吾 清田 Jabaquara
30. 鈴木 正子 Osasco
31. 高尾 もみじ Jd. da Sade
32. 田島 正義 Tatuap
33. カワト・ミツエ Bastos
34. 徳力 洋子 Imirim
35. 横地 烈  Sorocaba
憩の園に於けるボランティア・グループ

01.聖公会・サンパウロ聖十字教会グループ
  特養の老人達の車椅子での散歩
8名-月2回
13時~15時
年間20回-1回1時間半の奉仕。奉仕者は5~8名。毎回15~17人のお年寄りが散歩を希望、参加しているが、最後の回は23名の参加があった。これは、散歩の仕方を変えて、参加者全員を集めて大きな円陣をつくり、奉仕者の中のカラオケ歌手の歌う曲に合わせて、数人の歩行可能の方々とダンスをしたり、賑やかになった為かと思う。この奉仕には、まだ改良の余地がある。問題点は種々の体の不自由な人々にどう合わせていくか。(目、耳、の不自由な人)

02.元ホーム・ヘルパーグループ
7名-第一日曜日
8時~15時
縫い物
  年間12回。このグループはメトロとバスで来る。

03.米沢 清グループ 3名-毎土曜日
12時~13時のみの市開催

04.高尾もみじグループ 5名-毎木曜日
10時~15時
    10時-食事介助(特養)
    12:30時~13時-ムジコテラピア
             於・サロン(半介護)
    14時~15時  ムジコテラピア(特養)
    於・サロン喫茶『いこい』19名-月一回
療育音楽グループ
年間40回奉仕。半自立者と要介護者のグループに分けて一時間づつ。大体ほとんどの入園者が参加。心身の鍛練に役立ち、楽しんでいる。
喫茶『いこい』
年間10回の開店。これも入園者にとって、大変待たれる日である。提供される品目は、そば、パステル、饅頭、おはぎ、ボーロ、寿司、おにぎり、サンドイッチ等10数種類に及ぶ。

05.“SOHO”グループ 15~30名一第三日曜日
8時~11時
整髪

06.モジ友の会グループ 4名-月一回
9時~15時
縫い物
年間10回。縫い物グループの手掛ける品目は種々雑多。
修繕(ゴム通し、ボタン付け、つぎあて、綻び)従業員のアベンタール、カーテン、足拭き、手拭き、入浴用手袋、蒲団カバー、枕カバー、料理人用キャップ、寝袋等)。縫い物グループにとって有り難いのは、材料(糸、テープ布地等)に不自由ない事。今後の問題は、仕事部屋の整理をして使い易くすること。

07.平 チエミ エミリア 月一回
看護婦

08.坂本 好江 イザベル 月二回
車椅子の散歩、介護、
話し相手

09.倉本 ジョン 月一回-日曜日
特養での散髪

10.清水 ジョルジ 順一郎 土曜日
指圧

3、技術補佐グループ
 憩の園が高度な専門技能を確保できるのは技術補佐の部門のお陰です。それぞれの専門分野で卓越した方々が誠意をもって担当して下さることによって憩の園はその内容を充実することができています。
 技術面を担当して下る方々は下記の人々です。
(略敬称)
土本 真澄 (陶芸彫刻家)
辻 マリオ (医師)
菅原 正視 (医師)
岡本 オズワルド (医師)
松本 アフォンソ (医師)
熊谷健二 カルロス (医師)
笠原 佰 (建築家)
木多会計事務所 (会計事務)
池森 敏子 (九重織り)
佐野 勝也 (電気技師)

4、職員機構
 当会の職員は本部事務局が 9名、憩の園が80名、計89名で構成されております。虚弱で要介護のお年寄りがますます増加するにつれ職員を増し、その質の向上を図ることが求められています。数人が講習会やゼミに出席しました。


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