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イタケーラ植民地
     青年会その他の組織  (最終更新日 : 2004/12/03)
草分会

草分会 (2004/12/03)
草分会.jpg
草分会メンバー 一九五六年 押本家にて
(後列右より)岡田一美、佐藤善一、押本滝輔、松林米治
(前列右より)岡上与三助、服部秀吉、富田実、石橋恒四郎、松本圭一、押本静夫

 一九三五年頃、植民地創設者石橋恒四郎を始めとする、入植当時苦労した人々が集まり、草分会を作った。この会は大体一九二八年までに入植した人達で結成され、メンバーは石橋恒四郎、押本滝輔、押本静夫、松本圭一、富田実、松林米治、佐藤善一、服部秀吉、岡上与三助、岡田一美の諸氏であって、二十数回の会合を開いた。

その時作った草分会の歌を紹介する。

「イタケーラ植民地草分会の歌」
一、過ぎ越し跡を回顧せば
三十余年のその昔
移り来たれる植民地
見渡す限り草の原
二、導きくれる友もなく
子供も幼きあの時代
野菜の数は作れども
空しく安価をなげくのみ
三、苦心重ねて経験を
かち得し時は如何にせん
用意の資金も尽き果てて
土地代拂うに四苦八苦
四、実情聞きし土地会社
情に厚き支配人
時期来る迄と度度の
支拂い延期の有難さ
五、幼揺年時代はこの頃よ
見込みなしとて他の土地へ
出で行く友の誰彼に
共にと動く我がこころ
六、いづこに行きしも同じこと
今までなれしこの土地で
なお一作と幾度かの
努力重ねし年久し
七、苺、養鶏次いで果樹
村中協力ともどもに
品種改良実を結び
桃の里とて名も高し
八、開拓時代はゆめと過ぎ
あとより入植せし人は
知るや我等のこの苦労
昔語りとなりにけり
九、長の年月待望の
電気電話も敷設され
地価は高まり村栄え
今ではイタケーラ文化村
十、草分時代の友寄りて
過ぎにし苦難に老いし身を
忘るる話の数々に
若やぎ心地むね豊か


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