命日 (2006/07/10)
友人が亡くなって、はや一年が経った。1999年に、私が初めてのコンクールで賞を取ったという新聞の記事を見て、一番にお祝いの電話をくれた人だった。「おめでとう」という言葉で始まったその通話は1時間にも及び、それからの電話通話の度に「顔見知り」から「友達」という至近距離に接点が近づいて行った。
こんなに身近な人がこの世から去ったのは初めての事で、それも突然であっと言う間に空の人になった彼女を思い出し涙する。その彼女の言葉無き遺言は「残してくれた友人達」だった。11年間のブラジル生活でそれぞれの人に会えた事に感謝し、これからを共に生きるブラジル移民となった友人達を囲んで、亡くなった友の写真を眺めながら、一晩中思い出を語りあった。
あなたはとても小さかったけれど、偉大な人物でした。ありがとう。
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