護身術について (2006/08/05)
夜な夜な音楽を求めて、サンパウロの街をふらついているわけですが、やはりブラジル、泥棒の存在が気になります。今夜もライブハウス巡りの帰り道にちょっと怖い場面がありました。
(その1) 危険と分かっていながら、夜中2時近くにふらふらしている方が悪いのですが、黒人の男の子が私達の歩いている方向へ、ふら~と寄ってきそうになりました。その時、何を考えていたのか、私はジョアン・ドナートの『カエル(ア・ハン)』という歌を口ずさんでいたのですが、「ゲリゲリ、ペリペリペリー、♪ゲリゲリ、ペリペリペリー♪」と歌っていたんです。ちょっと恐怖が募ったので、思わず声がうわずって大きくなり「GUERIGUERI~~~PERIPERIPERI~~~♪」と叫ぶように歌ったんです。そうしたら、泥棒と思われる少年は私を気違いと思って恐ろしくなったのか、すぅーっと向きを変えてすれ違って行きました。私の主人はそれを見るなり「気違いと思われたんじゃない?」なんてのんきに構えていました。が、主人曰く、少年はズボンに何かを隠し持っていたようだったと、、、。拳銃だったら怖いですね。本当に、あ!という間の出来事でした。
(その2) もうひとつの話は、プロテスタントの熱狂的信者の知り合いが、やはり泥棒に出くわしたところ「あなたには今、悪魔が取り憑いていて、その言葉は呪われている!その体を神に返しなさい!そうしないと天国へは行けないで地獄行きだー!」とやったらしいんです。そうしたら、泥棒も恐ろしくなって逃げて行った、なんていう冗談みたいな話もあります。
(その3) ブルースリーのふりして、アチョーと構えたら、泥棒が逃げて行った、なんて話を聞きますが、時と場合で判断しないと、危ないので、いつも50レアルぐらい持って、素直に渡してしまうのがいいかもしれませんね。少ない金額では逆切れされて、なぜか仕返しされてしまう事もあるようです。それに、逃げようとか、反抗するとかえって危険です。
自分の身は自分で守る、ということをブラジルに来て覚えました。 また良い護身術がありましたら、お知らせいただきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。
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