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青木カナ・ド・ブラジル
     素晴しい世界旅行  (最終更新日 : 2008/02/20)
2006年6月18日(日曜日)キューバへ出発ーバラデイロ

2006年6月18日(日曜日)キューバへ出発ーバラデイロ (2006/08/08) サンパウロのグアルーリョス空港へ朝1時半に向かう。カウンターチェックがなんと2時半。飛行機出発が4時半。空港送迎専用タクシー(Taxi Guarucoop)を呼んで暗闇の中を空港へと向かう。この専用タクシーは、普通のタクシーで国際線の空港へ行くよりも値段がかなり安い。車も大きめで、たくさん荷物があっても安心だ。空港はサンパウロの街から遠い。従って、普通のタクシーは圏外へ出るので、その料金も加算される。場所によっては、ほぼ倍近い値段になってしまう。この便利で安全なTaxi Guarucoopは、3時間前に予約の電話を入れておくと、さらに10%割安になるというお得なもの。ちなみに、セントロの家から空港まで65レアルぐらいだったと思う。Taxi Guarucoop電話予約:(11)6440-7070

車は暗闇を突っ走り、なんと2時にはコンゴーニャス空港に着いてしまった。真夜中の空港は人影もまばら。それでも飛行機を待つ人々は待ち合いソファーで待っている。中には堂々と寝ている人もいる。3時頃、なにやら搭乗口入り口で喧嘩をしている人達がいる。フランス行きの飛行機が遅れているらしい。なんでも0時から待っていて3時発の飛行機に乗ろうとした人達に、時間案内が無くて、荷物だけフランスに飛びお客さんは空港に残されてしまったらしい。それじゃあ、怒るのも無理はない。とんでもない事が起こるものだ。こっちもとばっちりを受けないかと心配になり顔を引き攣らせながら、こちらの搭乗準備もされないのでイライラしながら待つ事1時間、4時にゲートが開いてホッとして中へ入る。そしてコッパエアラインの飛行機は暗闇の中へと飛び立った。

パナマを経由してハバナへと向かう。サンパウロからパナマまで約7時間。そしてパナマとブラジルの時間差は約2時間。パナマに着いた時、テレビでワールドカップが中継されていた。ブラジルXオーストラリア戦がこれから始まる、という時に搭乗が開始され、泣く泣く飛行機に乗る。出発から一時間程の所で窓から外を見ると、所々に美しい海のエメラルドグリーンが浮かび上がっている。本当に青い。再び機中にて昼食を取り、パナマから2時間15分でやっとあこがれのハバナに到着。ブラジルとの時差はマイナス1時間。いろいろ情報をインターネットや、友達から収集して知っていた事だけれども入国審査に時間がかかる。入国審査官からスペイン語を話すかと聞かれ「ノー」と答えると、簡単な質問だけされてとうとうキューバの扉を開いた。(本当に扉がある)レオは私の分、質問を受けているらしく、ちょっと時間がかかったが無事通過。再度の荷物チェックに警察犬が出動。わんわん検査が行われる。麻薬などを持ち込む人がいるのだろう。犬は丁寧に全ての人と全ての荷物のニオイを嗅いで人々の間を通り抜けて行った。外では雨が降っていた。荷物が少し遅れるがちゃんと届いたので一安心。ゲートを出て案内人を探すが見当たらず、旅行代理店を訪ねると待っていましたとばかりにバスへ案内される。そして、ハバナから一気にバラデイロのホテルに直行。
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一本道をバスは草原を右手、海を左手にぐんぐん飛ばして走る。とても美しい景色だ。民家もまばらに現れるが、ゴミひとつ落ちていない町並みは見ていて気持ちよい。昨日からほとんど寝ていない体はバスの心地よい揺れにしばしの休息。
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マタンサスという町を通り過ぎた。なんでもたくさんの豚が殺されたという所からそういう名前がついたらしい。うたた寝しているうちに宿泊ホテル“アレナス・ブランカス”に夕方6時到着。4つ星ホテルというよりも3つ星に毛が生えた感じだ。
なんだか入り口からして暗い感じ。そういえば、この国は停電、断水などしょっちゅうだということで、節電対策のひとつなのだろう。部屋へ入ると、なんともすごい湿気だ。ブラジル、サンパウロから考えるとかなりジメジメした感じ。残念な事に青い海が見えない部屋。部屋を換えてくれと頼んだが、まず見込みが無い様子。ま、しょうがない。

いきなりすごい空腹を感じてホテルのレストランへ繰り出す。伊豆の民宿のご飯は数百倍美味しかろうという感じの夕食。ネットで仕入れた情報には「食事は期待出来ない」という意見が多かったがなるほど、納得。特に大好きなタマゴ料理が私の口にまったく合わない。鳥料理は美味しいという情報を見たが、これは本当に美味しかった。食後のコーヒーもいける。このバラデイロではだいたい4つ星以上のホテルでは全部込みシステムが導入され、チェックインとともに手錠のごとくプラスチック制の腕輪を付けられ、このホテルのみの飲食自由、宿泊権利が持てる。なんだか囚人といった感じでなんともいえない。
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さて、軽い休みをとってプールへと繰り出す。夜7時過ぎなのにまだ明るい空。プールの水もお湯のように暖かく、疲れた体を癒してくれる。部屋へ帰る前にモヒートというカクテルをいただく。ミントと砂糖、ラムを合わせた味はさっぱりしているが、ちょっと薄い。ブラジルでもこんなに薄いカクテルはあり得ない。2杯目からは「ラムを少し多めに入れてね。」と愛嬌をふりまくと、やや強いモヒートが飲めるようになった。

家を出てからバラデイロのホテルまで16時間以上かかった。体はくたくたに疲れていて、横殴りの激しい雨が降る音が遠くに聞こえる。パナマの空港を出る時にやっていたブラジルXオーストラリア戦の再放送を見ながらベットに横たわるとぐっすり寝てしまった。
明日は雨の一日になるのかな?


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