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青木カナ・ド・ブラジル
     素晴しい世界旅行  (最終更新日 : 2008/02/20)
6月19日(月曜日) バラデイロ第2日目

6月19日(月曜日) バラデイロ第2日目 (2006/08/08) 昨日の移動、睡眠不足のためか、それとも年をとったのか、とても疲れてしまった。とにかく良く寝たので、気持ちよく朝7時半に目が覚めると早速、海が気になる。そのためにバラデイロに来たのだ。窓の外を見ると良い天気だ。レオを8時に起こしてはやる気持ちを押さえながら朝食を摂り、さっさと海へ繰り出す。ホテルから裏の海岸まで2分という近さはあまりに便利。そして、海岸に着くとすごい景色が!!!!海のエメラルドグリーンが目の前いっぱいに広がる。
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写真で見たような青さがそのまま眼に写しだされた。昨日の大雨が嘘のよう。早速海に入った。

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水中で足の先まで見える!プールのような錯覚にレオと陥る。まさしく天然大型プールだ。空の青さと合わさって、水平線が虹のよう。こんな感激はなかなか味わえないだろう。ブラジルでも、ここまできれいな海岸はそうそうお目にかかれない。日焼け止めクリームなんか塗ってはいけないという雰囲気になったおかげで、第一日目の海水浴は ふたりとも日焼けで真っ赤になってしまった。

それから、海岸にもホテルのバーがあって、そこでモヒートをいただいて飲む。美味い!白い砂浜、青い海と空。「これでホテルの食事が美味しければパーフェクトだね」とレオと笑った。

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このカクテルを作ってくれたお兄さん、マヌエルは、とても良い人で、ちょっと話し込んでしまった。アロハを着た公務員だ。私達が一番知りたかったキューバの情勢などを聞いてみた。ところが、マヌエウはあまり政治の事を話したがらない。それでも、なんとかいろいろ聞き出してみた。なんでも、キューバ人は海外に出るには、外国人と結婚するか、スポーツ選手や芸術家、医学者など、優れた人のみに限られていて、行き先の国に保証人がいないといけないという。どこの国へ行くにもだいたい保証人は必要だが、もしキューバ人が亡命してしまったら、保証人の責任は重い。日本人がちょっと海外へ、というのと訳が違う。マヌエルは「こういう話(政治的な内容)は公に話せない。そうしないと、危ない事になるんだ。」と言っていたので、それ以上は聞けなかった。この事実で、言葉には表せないショックをレオも私も受けた。一瞬のマヌエルの曇った表情から、社会主義という扉をちらりと見た気がした。


まったくの幸せモードでお昼になってホテルに戻って昼食をとり、また海岸へと繰り出した。あまりの気持ち良さに頭がクラクラした。まだサンパウロでの生活時間が抜けなくて、なんだかこんなにゆっくりしていいものだろうか?と美しい海岸を目の前に躊躇するが、このリゾート気分も明日になればちゃんと慣れる事だろう。たまにはゆっくり何も考えない時があってもいいだろう。いつも約束や練習、仕事に追いまくられている時間からの束の間の解放が、また新しいエネルギーをくれる事だろう。

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なかなか昼寝も出来ずに海で一生懸命泳いで、一生懸命カクテルを飲んだ。どこへ行っても貧乏性は抜けない。あっと言う間に午後6時になったけれど、まだまだ外は明るい。帰りがけホテルのプールに飛び込んでみたら冷たい水ではなく、昨日入った時のようにお湯のように中は温かかった。それにしても、大きなホテルでお客が結構入っていながら、海もプールもいつもガラガラだ。いったいどこに他のお客はいるのだろう?


さて、部屋へ帰ってみると、鳥の形に作ってあるタオル発見。そして、置き手紙がしてあり「私の名前は掃除担当のイリスです。このホテルをご利用いただきましてありがとうございます。健康と幸福、愛をあなた方に。」と書いてあった。掃除を担当してくれた女性が手書きでわざわざ書き残してくれたものだ。こんな配慮があるなんて、とレオと感激してしまった。なんでもキューバは文盲率がゼロらしい。友達から友達へ、文字の分かる人から分からない人へ教え合って、文字の読めない人がいなくなっていったという記事をどこかで読んだ事がある。ブラジルの掃除夫も気が良い人は多いが、字は読めない、読めても自分の名前が書けるだけ、という人もたくさんいる。それに、こんな配慮はブラジルの旅をしていてもあった試しはない。教育という問題に関して、レオとそれからいろいろ話した事は言うまでもない。ブラジル政府も教育にもっと力を入れれば、もっともっと素晴しい国になるに違いない。その点が本当に残念だ。このホテルではフロア掃除のおばさんまで堂々と英語を話す。この事に関して本当に感心してしまった。でも、本来ならば外国人が多いホテルでは当然のことなのかもしれないのだが。後で聞いた話では、3歳から幼児義務教育が始まり、小学校は5歳から。英語教育も早くから始めるらしい。


さて、夜になりプール脇にある舞台では何やら音楽を演奏し始めた様子。どうせホテルのサービスにすぎないのだから、たいした事はないだろうと鷹をくくって見に行ってみた。まず始めに、日本のツッパリかやくざの下っ端が着ているアロハみたいな変なシャツを来た総勢7人のグループが演奏している。ドラム、コンガにベースと男性歌手が2人、それにキーボードが2人。そのキーボードの音は止めてくれ、というような感じでファーストステージではのけぞってしまうような曲を演奏していた。なんだこれは、キューバの曲が何も演奏されないとは。海外からの客の為にこんな歌を歌わないといけない、とばかりに歌手も自信なさげに小さな声で歌っていた。そのまま帰ろうかとも思ったけど、これからどうなるかというのも興味があったので、そのままのけぞりながらカクテル片手にレオと居座ってみた。

そうこうしているうちに違うグループが出て来てダンスが始まった。それが!ダンサーは14~22歳ぐらいの若手ばかりで、クラシックバレエの基礎がちゃんとみんな出来ている感じだ。体の線がどのポーズをしてもきちんと決まっている。さすが、という感じでそのまま見続けてしまった。そうこうしているうちにまた例のすごいバンドが演奏を始めた。今度はキューバっぽい乗りで、歌手もおお!という感じに歌い、踊り始めた。そうそう、これを待っていましたのよ。嬉しくなってきたが、まだ期待していたキューバの本当の乗りなんか出て来ない。ここでは無理なのかな?ちなみにグループの名前はNeputune。でも演奏も歌も、とても上手だ。ばっちりリズムは決まっている。なんでもこのバラデイロ出身の人達で構成されたグループらしい。

そして演奏は終わり、またダンスが始まる。今度は世界のダンスをモチーフに3組のカップルが踊りだした。彼らはダンスの基礎が出来ているらしく何でも踊れる感じだ。体がとても柔らかく、アクロバットでもどんなポーズでもお手のものだ。タンゴあり、スペインダンス(スカートをひるがえすダンス)あり、オールディースやツイストとなかなかアイデアが面白い。ここではアメリカ人もウエルカム状態だ。中にはマイケルジャクソンのスリラーのパクリがお墓と共に登場したり、なかなかホテルのおまけとは思えない程凝っていて、私たちを楽しませてくれる。でも、サンバやフラメンコはさすがに出て来なかった。やはり難しいのだろうか。そして、彼女達の出番が終わりお客から喝采され喜ばれステージが終わろうとする時に、またバンドが少し演奏して、ちゃんとキャストの紹介からライト、音楽担当の人まで舞台に出て来て挨拶した。なかなかしっかりと構成が出来ている。これはなかなかキューバという国が楽しみだ。この時、カメラを持って行かなかったので、写真を撮らなかった事を後悔。


ここ、バラデイロは外国人専用のドル値のホテルだ。地元キューバの人達には利用出来ないような高級リゾートホテルで海岸は埋め尽くされている。ここはキューバだ、と言ってもここでキューバを知るのは不可能かもしれない。


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