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青木カナ・ド・ブラジル
     素晴しい南米大陸  (最終更新日 : 2010/02/09)
カサプエブロ その2(ウルグアイ) [全画像を表示]

カサプエブロ その2(ウルグアイ) (2008/02/09)
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1972年、アンデス山脈で飛行機事故が起きました。まだ記憶に残っている方もあるかと思います。ウルグアイのラグビー選手達が乗った飛行機が、チリに行く途中、アンデス山脈に墜落したのでした。

8日間、捜索活動が続けられましたが、一般には絶望的と考えられ、捜索が打ち切られたのです。

ところが、その事故に息子が巻き込まれてしまった父は、息子の生存を信じて疑いませんでした。事件捜索などの専門家、果ては占い師まで頼んで、いろいろと試行錯誤しながら、自分自身で山へ登り、必死の捜索を続けました。

山の厳しい自然と戦いながら、夜の月を見ていると「息子も同じ月を見ているのだ。今の息子との接点は月だけだ。」と。
しかし、決して希望を失いませんでした。

父の愛が生存者の命を救ったのです。世界はあっと驚きました。
3ヶ月後に17人の生存者が確認されたのです。
その父こそ、カルロス・パイス・ヴィラロ、「カサプエブロ」を創ったその人だったのです。

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カルロスは若い時からいろいろな国に行っては、いろいろなものを吸収して、自分の芸術創作活動をしてきた人です。「カサプエブロ」は、友達とゆっくり楽しい時間を過ごす為に作った家でした。土地を買った頃は、タバコ1箱の値段で1メートル四方を買えたその土地も、今では超高値をつけ、簡単には手に入らないものになってしまいました。彼自身も、驚いた事でしょう。

友達が増えると、その家族も家にやってきます。そうすると賑やかになります。彼の部屋は静かな所に欲しかったので、どんどん彼の部屋は客室から遠ざかります。友が友を呼び、家がどんどん大きくなっていったのでした。
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今では、彼の作品のみの美術館、クラブ会員専用のホテルと化しているようです。ガイド曰く、「クラブ制なので、普通では泊まれない。」ということです。残念!!!
http://www.clubhotel.com.ar/cas-eng/index.html


彼はカンドンベの活動もしていようです。
今年、彼も太鼓を先頭で叩いていました。
80歳のカルロスに万歳!


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