町を歩いていて、ふと空を見上げると、ビルの壁に赤いコスチュームを着た人影が張り付いているのが目に入った。 　「おっ！　スパイダーマンか？」（そんな訳ないですが） 　「いや、壁掃除のオッチャンだ！」ったのです。 　よく観察してみると、胸の前に備え付けた滑車をクルクルと回しながら、壁づたいに少しずつ上がっていっていた。一応、命綱をつないでいるが、これも大変な商売ですな。

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