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紺谷君の伯剌西爾ぶらぶら
     エッセイや翻訳記事  (最終更新日 : 2005/06/26)
500年遅れのブラジル発見 [画像を表示]

500年遅れのブラジル発見 (2004/05/08) 【グローボ局ニュースJN=5月6日】イギリスの首都で、ブラジル旋風―― ブラジル文化と、3千点以上ものブラジル製品が、ロンドンの中心を陣取っている。

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 ロンドンの街中に突如として現れた巨大キリスト像…… リオ・デ・ジャネイロを代表する「キリスト・ヘデントール」だ。イギリス人は首を捻りながら通り過ぎていく。日本人は驚いて目を見開いている。オーストラリア人はビデオに撮っていく。ロンドンにブラジルが出現したのだから。
 ロンドンの気候とは合っていないが、タイトルは、「40℃の熱気」。有名デパートのイベントだ。同デパートでは、4階全フロアにわたってブラジル製品だけを並べ、ブラジル国旗の緑色と黄色が、ロンドンで旋風を巻き起こしているようだ。
 大西洋の向こうで、これほどまでに大規模なイベントはかつてなかった。ポルトガル人はカーニバルやサッカー、情熱、観光、それに大きなビジネスチャンス見つけた。しかし、イギリス人は5世紀も後の現在になって、やっとブラジルを発見しつつあるのかも。

 元ブラジル代表サッカー選手・デニルソンが、このイベントのキャンペーン・ボーイとなり、売り場で妙技を披露、買物客から喝采を浴びていた。
 しかし、ヨーロッパでもサッカーだけではなく、すでに様々なブラジルが知られている。カポエラの練習をするあるイギリス人女性は、「私は自分がブラジル人だと思うわ」と言う。
「この瞬間、最も熱い国」
 そう新聞の見出しに掲げられ、雑誌やTVを含め、すべてがブラジルを賞賛している。
 在イギリスのブラジル大使・ジョゼ・マウリシオ・ブスタニ氏は、流暢な英語で言う。
「ブラジルの汚点を隠そうとは思わない。しかし、ブラジルの良い面を見直して欲しい」
 全世界で、ブラジルのことを知ってもらえ、我々の熱い心が理解されるチャンスが来ている。そして、ブラジルを「BRAIL」とではなく、「BRAIL」と正式な綴りで書いてもらえるようになるだろう。


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