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座談会 &インタビュー
(最終更新日 : 2007/05/21)
--- 座談会 &インタビュー 目次 ---
- 今後の農大会を考える (1985年)
- 実習生を囲んで (1987年)
- インタビュー 「小野功先生に聞く」(20
07年3月)
インタビュー 「小野功先生に聞く」(2007年3月)
インタビュー 「小野功先生に聞く」(2007年3月) (2007/05/21)
Q―先生はもう十三回もブラジルに来て頂いていますが、今回は三年ぶりの訪伯です。戦後農大生移住五〇周年式典の意義や感想をお聞かせ下さい。
A―五〇年の式典がトメアスーで出来た事が第一の感慨です。というのは入植初期のトメアスーはピメンタ(胡椒)の最盛期で好景気にわいていました。ところが、それから八年後に訪問した時には既にピメンタの根腐れが発生し、ピメンタの支柱があたかも墓標のように並んで、景気は低迷していました。それから五〇年、かつてピメンタの美田だった所は全て貯木場か、製材所になっている。世の変遷の早さを思う。景気の良い時は第二、第三のトメアスーを造成するという話もあったほどです。
それから入植者はピメンタに変わるものを模索に、アグロフロレストや熱帯果実、その加工、デンデやアサイ等経営を考えて来たと思う。そんな中で今回感じた事は、この地の基幹作物はピメンタだという事です。ピメンタの換金性に勝るものは無いという事です。もう一つの重要なことはトメアスーが持った里性です。ここには千葉先生、杉野先生や臼井さんの墓があり、求心力を持ち続けているという事です。墳墓の地です。
こうして初期入植の人が皆そろって元気に式典が行われた事が何よりも意義があったと思う。
Q―農業拓殖学科が生れて、昨年五〇周年を祝ったが、農大では比較的、後発の学科ですが、今、拓殖教育の理念が正しかったか考察して欲しい。
A―拓殖卒はもう五〇〇〇人を超えていますが、全国というより、全世界で活躍しています。一口に言えば、拓殖教育は、学習教育です。実践教育が理念です。千葉三朗先生は農業拓殖学科という科名をつけて、杉野先生を迎えてその教育の実践をしたのです。
拓殖という事は広範囲で、拓殖大学に見るように、経済、商学、政治学、開発学等が含まれるが、農大は「農業拓殖」に絞った。英名でランド レクレアチーブ デパートメントなわけです。という訳で農大にあって一番東京農業大学らしい学科に成長したわけです。
教鞭で残る先生や経c者対象受賞者が拓殖卒が多いことでも実証されていると思う。
Q―農大を出て南米に移住した我々も、皆四〇年、五〇年経ち経営的に成功者もいれば、鳴かず飛ばずで終る者もいますが、それぞれの人生で私はブラジルに来て良かったと思いますが、送り出した側の先生は素直にどんな感じでしょうか。
A―日本に居れば猛烈な較差を生きていかねばならない。皆が安心、安定しているわけではないので、ニートや高齢化社会で将来は大変です。
トータルで考えれば、杉野先生、千葉先生も「農業をしたい者に農地を持たせたい」という考えがあったから、ブラジルに来た多くの者が土地を持ち農業が出来たという事を想えば、恵まれたと言える。満州移民のように悲惨な結末ではない。ブラジル移住は間違っていなかったと思う。
―今回、国際食料情報学部長、国際農業開発学科長の訪伯で我々OBも力強く感じていますが、主力はアジアに力が入っていますが、南米はどうなのか。
―今の先生方は多忙で時間が無い。南米はあまりにも遠い。出張二、三日というわけにはいかない。一週間は要る。それに共同研究する相手の問題もある。ペルーでは幾つかの共同研究が進んでいる。自由に研究させられない。パートナーの問題がある。ブラジルは大国意識が強くて五分五分の研究がし辛い。言葉の問題もある。今回の訪問で留学生の支援とか何らかの前進はあると思う。
Q―今回セラード農業を視察された感想を。
A―国レベルの開発の問題では大変成功したと思うが、農家レベルで見ると大農育成しか眼中になかった。中農、小農の事を考えないと!
ただ大豆、トウモロコシ、モノカルチャだと思っていたが、人参、アーリョ(ニンニク)、玉ネギ、バタタ(ジャガイモ)、カフェ等があり、意外とバランスのとれた農業が行われている。今後は経営の安定や環境問題も解決しなければならないだろう。
―どうも有難う御座いました。以上、編集部が対談し、一部をまとめたものです。(会報43号に掲載)
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