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伯国東京農大会
     読み物  (最終更新日 : 2007/12/19)
ギアナ高原の植物管見  橋本梧郎 (2007年)

ギアナ高原の植物管見  橋本梧郎 (2007年) (2007/05/21)  南米の三大秘境といわれている所がある。太平洋の中の諸島ガラパゴス。南米の南端、パタゴニア、そして、北部にそびえるギアナ高地である。私は晩年までにこの三ヶ所を訪ねるのが、念願であった。
 ガラパゴスとパラゴニアは何とか元気な内に訪れることができた。今年になって、腰も大分弱って来たので、何とか早めに最後のギアナ高地に行けんものかと念じていた。幸に時期が到来して、一月中旬思い切って行く機会に恵まれた。
 ギアナ高地といっても、日本の一倍半もある廣い地域で、国としてはヴェネズエラ、ガイアナ、ブラジルにまたが跨っている。しかし普通訪れるのはヴェネズエラ領である。その中で我々の選んだのは、ブラジルに接するローライマ山脈の方であった。ここには多くの屹立するテプイといわれるテーブルマウンテンがあり、短時間でその頂上に行くにはヘリコプターの便しかない。天候を待って、旅の最後に辛うじて達した。
 現在この秘境の植物は米国のミズリー大学よりの植物誌が八巻まで出版されて、八割は知ることができる。
 その特徴をごく簡単に述べると、特殊な食虫植物があること。ラパテア科なぞの特別のグループが発達したことである。地域全体では六割がこの地域だけに見られるといわれる。
 食虫植物でも、サラセニア科の中のヘリアンフォラ属の五種が、この地域にだけに見られ、ほかの二属サラセニア属とダーリン・トニア属は北米にしかない。又、面白いのはパイナップル科にブロッキニア属が、葉を筒形に重ねて食虫植物となったことである。
 ラパニア科は十七属百種以上あるが、少数がアフリカにあるのみで、他はすべてこの地方にあり、湿地に多く生えている。(博研会報より)


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