あもーる あもれいら 第二部・勝つ子 負ける子 (2009/01/21)
2008年12月・第1版完成 1時間45分 製作・構成・撮影・編集・報告:岡村淳
ブラジルの奥地の貧しい家庭の子供たちの保育園を1年間にわたって記録したシリーズ、3部作の第2作。 ブラジルの南、パラナ州にある田舎町・アモレイラは周囲を一面のサトウキビ畑に囲まれている。 サトウキビは日本など先進国のバイオ燃料の原料となる。 アモレイラの町の保育園に、日本から派遣されたカトリックのシスターたちが保育士として奔走している。 子供たちの家庭の3分の2は母子家庭であり、貧困から来るさまざまな問題が渦巻いている。 失業、麻薬・アルコール依存、売春、暴力、病気等々。 一見、元気はつらつに見える子供たちも、それぞれが大きなトラウマを抱えていた。 保育園に目つきが厳しく、激しい暴力を振るう少年がやってきた。 この少年は肉親はなく、町の孤児院から通い、腕力で自分の場を築こうとしていた。 少年はさっそくお仕置きをくらうが・・・
栄養失調の幼児へのいじめ、子供の行方不明など問題が相次ぐなかで、「あの日」からの60年目を迎えた。 アモレイラの最年長の宇田シスターは女学生時代、長崎で原子爆弾に遭いながら一命を取り留めていた。 老齢を迎え、修道院にこもる宇田シスターに、ふたたび日本語を教えて欲しいという町の教え子の依頼がくる。
そして、年に1度のお話し大会が始まる。 園長の堂園シスターの狙いは「子供たちが負けることを学ぶこと」。 大会の後も勝ち組・負け組の子供たちの激しい応酬が続く。
|