鎌倉の近代美術館の灯を消さないで(短編) (2016/03/07)
西暦2015年製作・14分 構成・撮影・編集 岡村淳
西暦2015年11月3日、文化の日の鎌倉・鶴岡八幡宮。 天候に恵まれ、境内は七五三祝いの参拝客などで賑わっていた。 この神社の境内にある鎌倉近代美術館は「カマキン」の愛称で広く親しまれていたが、「『カマキン』最後の展覧会」と題した展示が行なわれていた。 神奈川県立のこの美術館は日本最初の近代美術館だが、敷地の所有者である鶴岡八幡宮との30年毎の土地貸与契約の更新を機に、県側は2016年1月いっぱいでの廃館を決定していた。 カマキンの存続を願ってやまない在鎌倉の主婦、藤本美津子さんはこの日、美術館の前で思い切ったパフォーマンスを実行する決意をした。 大きな荷物を背負った藤本さんが次々に取り出したものは・・・!? 藤本さんの必死の訴えのなか、美術館の訪問者たち、そして美術館側の予想外のリアクションがあった。
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