五月の狂詩曲 (2016/05/05)
西暦2015年撮影・製作 176分 製作:藤崎和喜 岡村淳 構成・撮影・編集:岡村淳 友情撮影:森田恵子
メイシネマ祭と藤崎和喜さんがドキュメンタリー映画になった!
東京の下町で生まれ育った藤崎和喜さん。 ドキュメンタリー映画好きが昂じて1990年5月、16ミリフィルムの映写機を借りての自主上映会を地元ではじめてしまった。 以来25周年。 日本のドキュメンタリー映画の製作状況、公開状況は著しく変わった。 いっぽう藤崎さんは日本のドキュメンタリー映画の名作佳作から日の当たらない作品までを幅広く網羅した「メイシネマ祭」を絶やすことなく続けてきた。 かつては身内ばかりの数人の参加で始まった上映会は、いまや5月の連休の下町の風物詩となった。
「日の当たらない」方の代表格の岡村は10本以上もの作品をメイシネマ祭で上映してもらい、20周年の上映時には、メイシネマ祭の「顔」の4人の監督のひとりとしてトークショーにも指名していただいた。 2015年の25周年には、取り立ててお祝いの企画がないことを知った岡村は、これまでのささやかな恩返しとして、藤崎代表の本業を紹介する「藤崎商店の一日」と題した短編記録を制作することを申し出た。
撮影予定日が迫るなか、藤崎商店は例年にない多忙を極める状態となり、撮影計画は延期されることとなった。 そして藤崎代表は、五月の三日間にわたるメイシネマ祭そのものの撮影を岡村に依頼した…
まるで勝算のないまま撮影に挑んだ岡村だが、二日目には確かな手ごたえを感じるようになった。 そして。 試写に臨んだ藤崎代表をして「奇跡」と言わしめる稀代の記録が紡がれることとなった。 堂々176分の大河記録。
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