リオ フクシマ 2 (2018/06/01)
西暦2018年製作 102分
製作 構成 撮影 編集 報告:岡村 淳
リオデジャネイロでの国連環境会議とピープルズサミットが開かれてから、6年。
そして前作『リオ フクシマ』の発表から5年。
今年、還暦を迎える岡村がこれまでの仕事のおさらいとして、この作品を混迷の祖国に送る。
西暦2012年、日本の福島原発の大事故から1年を迎えた。
岡村は日本の友人の依頼で、この年の6月にリオで行なわれる環境会議とピープルズサミットで、福島の原発事故の実態を有機農業などの立場から訴える日本の市民グループのサポートをしてほしいという依頼を受けた。
そのグループは「国連生物多様性の10年市民ネットワーク」といい、高尾山の環境保護活動なども行なう坂田昌子さんが代表を務めていた。
岡村は好きなように撮影をさせていただくことを条件に、坂田さんらのグループのリオ珍道中に同行することになった。
国際舞台での、日本人たちによる後味の悪い振る舞いが続くなか、いよいよ坂田さん一行のワークショップが開かれた。
岡村は日本語とポルトガル語の通訳をしながら撮影を試みるが、グループの段取りの悪さから、いきなり英語の同時通訳までも命じられることになり、さすがに撮影どころでなくなってしまう。
祖国の原発事故に心を痛める岡村は、足並みのそろわない日本人グループから時には離れて独自のネットワークを築いていく。
スペイン語を駆使する日本の若き女性ジャーナリスト。
巨大ダム開発に脅かされるアマゾンの先住民。
世界の環境活動家のアイコンとなったインドの科学者ヴァンダナ・シヴァさん。
ブラジル北東部の吟遊詩人。
日本のアニメオタクのリオの女子高校生、等々。
世界のさまざまな人々が、史上最悪レベルの原発事故を起こした日本をどう見つめているかを浮き彫りにしていく。
本作のイメージ画を作成されたアトリエ・アルカンジェロさんについては、以下のウエブサイトをご参照ください。 https://atelier0arcangelo.exblog.jp/