緑の砂漠か緑の再生か ブラジルのユーカリ植林と日本 (2006/03/15)
放送年:西暦1994年 放送局:朝日ニュースター 番組名:フリーゾーン2000(30分番組) プロデューサー:篠原保弘 構成・撮影・編集・報告:岡村淳
ブラジルは世界最大のユーカリ植林国となった。 成長の速いユーカリは、大量に紙を消費する日本などの先進国の紙パルプの原料とされる。 内陸部のミナスジェライス州にあるセニブラ社は日本の大手製紙会社が合同で出資したブラジルとの合弁会社で、最大の紙パルプの輸出先は日本だ。 セニブラのユーカリは7年間で30メートルにも成長し、林業より農業に近い生産サイクルだ。 セニブラのスタッフは、ユーカリ植林により荒れ地を緑化して雇用面でも地域に貢献していると語り、先進国がますます紙製品を消費することを奨励している。 いっぽう地元の市民団体や生態学者は、ユーカリの大量植林は在来の動植物をおびやかすばかりか、水資源を枯らしてしまう緑の砂漠だと警告し、実例を紹介している。 ユーカリ奨励側、反対側それぞれを取材した後で、実際にセニブラのユーカリ林に囲まれて暮らす農民たちを訪ねてみると・・・
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