第二の祖国に生きて 映像作家の記録したブラジル移民 (2006/05/05)
放送年:1998年 放送局:NHK-BS1 番組名:日曜スペシャル(1時間番組) 報告・映像提供:岡村淳 プロデューサー:池松信介 語り:上田早苗 撮影:小迫弘之 編集:鈴木信夫 構成:中根健
ブラジル移民90周年記念。 自らブラジル移民となって、さまざまなブラジル移民の姿と肉声をひとりでビデオに記録し続ける岡村の活動と、取材対象の人たちの関係を紹介する。 ミナスジェライス州の山峡の農場で暮らす石井延兼さんは、岡村の記録するなかでの最長老だ。 日系社会を越えて理想の生活を追い求め、静かな晩年を送る石井さんの元に、ブラジル各地から、そして国外からも一族が集まってくる。 マットグロッソ州で一人暮らしをする溝部富雄さんは、アマゾン移民としてブラジルに渡った。 募集広告とまるで違う現地の惨状に脱出を計り、その後、めとった妻を若くして亡くすが、男手ひとつで二人の娘を育てあげた。 娘たちは非日系人たちと結ばれていき、複雑な思いで初孫の子守りにいそしんでいる。 パラナ州の石丸春次さんは、電気も水道もない木小屋に暮らしている。 石丸さんは土地なし農民と呼ばれる人たちと、共に暮らしながら農業を指導している。 幼少の時に家族に連れられて移住した石丸さんは、祖国日本の良き心を信じ続けながら、理想の農場建設を目指している。 アマゾンのトメアスー移住地でひとり農場を守っていた大西邦光さんは、心臓の手術のため、日本に戻っていた。 岡村は日本の病院に大西さんを訪ねて、日本で働く家族たちと共に退院のお祝いをする。
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