4月の日記・総集編 すばらしい上映旅行 (2008/05/01)
4/1(火)記 アドルメシーダ
ブラジルにて 家族サービスを主眼のつもりの、3週間ばかりのブラジル。 ところが、なんやかやとある。 多少の取材の必要な原稿が、3本。 訪ねておくべき人も、少なくない。 いやはや。 日中は日本からの頼まれものを届けに、リベルダーデに。
よりによってこんな時に、ブラジル国際ドキュメンタリー映画祭が開かれている。 昨晩、1本、行ってみたが、ものの見事に眠ってしまった。 今晩も家族の食事の支度を済ませて1本、挑戦。 居心地の良くない椅子ながら、けっこう眠ってしまった。 いやはやだが、ソコソコ書くネタを集めないと。
4/2(水)記 文化の都
ブラジルにて まだ、観ておかなければならない映画がいくつかある。 夜、ハシゴ。 「ほとんど」眠らずに観れるようになってきた。 人の映画どこじゃない、という声も。
今日は、サンパウロ市内の素敵な文化スポットを発見。 もったいないから、ここでは公表しません。 サンパウロ、そしてブラジルを久しぶりに、いいなあ、と思う。 賓客案内の場としよう。
4/3(木)記 見せ場探し
ブラジルにて こちらの友人が、最新作「あもーる あもれいら」第1部を見たい、と何度も言ってくれる。 場所は自分の家ででも、と言ってくれるが、それも恐縮。 我が家にお越しいただくのも申し訳けないし、我が家を人様が呼べるように片付けているうちに、次の訪日になってしまいそう。
リベルダージにカラオケボックスがある。 場所は手ごろ、もう何人か呼ぶことも出来るだろうし。 下見に行ってみる。 料金は安くないが、スペースも手ごろ。 店員に、持ち込みのDVDを見ることは出来るか、と聞く。 できない、とのこと。 なら、DVDデッキを持参して自分で接続してもいいか、と聞く。 ダメ、と言われる。
日本ならモニター、DVD備え付けの喫茶店の会議室なんてのもあるんだけど。 見せ場に不自由しとります。
4/4(金)記 お見舞いツアー
ブラジルにて 短期ブラジル滞在中に、お見舞いに行っておく人たちが少なくない。 先方の都合、こちらの都合もあるので、こちらの思い通りの予定は組めない。 結果、今日は昼から、小泉さんを訪ねることに。 子供の送迎と合わせて、道順を組んでみる。 数日前にこちらの新聞のトップを飾った事故現場の真下を通ることに。
なにかに押してもらって、小さな偶然にいくつも助けてもらってこうした訪問をさせていただいていることを感じざるをえない。
4/5(土)記 定番取材のかげで
ブラジルにて 午後、妻の実家の用事と「憩いの園」訪問。 憩いの園には、93歳のアミーガ(ガールフレンド)の訪問。 日本のテレビ屋さんらしき人が来ている。 その後、日本の新聞記者さんも。 「移民100年」ということで、「定番」の憩いの園、取材ラッシュのようで。 こっちは、あくまでもお見舞い。
僕の取材に応じてくれた人たちをこうして訪ねることで、僕なりのブラジル移民100周年のあり方がようやくわかってきた気がする。
4/6(日)記 森田さんと。
ブラジルにて サンパウロは、雨がち。 午後まで、家族の件で。 夕方、奥さんの介護をされる森田さんを病院にお迎えに行く。 森田隆さんは、在ブラジル原爆被爆者協会を立ち上げた人。 僕が移住した当初からお付き合いをさせていただいている。
今日、千秋楽のブラジル国際ドキュメンタリー映画祭。 スティーブ・オカザキの「ヒロシマナガサキ」が上映される。 このことを伝えると、ぜひ、とのことでお連れする。
人のドキュメンタリーに人をお誘いして、感無量、というのは稀有な体験。 原爆に、人類が試されている。 この僕も。
4/7(月)記 「医龍」から
ブラジルにて 断食をしながら、いろいろな雑務・残務。 イップクの際、妻に「続きはないの?」と言われていた「医龍」第4巻をひもといてみる。
「こんな妙な手術は、いつもブラジルから来やがるんだよなア!!」 (第28幕『バチスタ2日前』「医龍」第4巻 乃木坂太郎・永井明:著 小学館 より )
妻に聞くと、Dr.バチスタは実在の医師で、パラナ出身とのこと。
漫画家は、軽いパクリでドラマからドキュメンタリーまででっち上げるテレビ屋より、ずっと努力と勉強しているのがうかがえる。
4/8(火)記 第2部編集イン
ブラジルにて まあいろいろとある。 例えば、次回の日本のそれぞれの上映会の段取り手配。 10数箇所あるので、なかなか…
日中は訪日にあたって頼まれた品々の入手に、市内をあちこち回る。 さらに、家族の用事。
仮にも、現役の記録映像作家。 次回作の制作も少しでも進めないと。
しばらく使っていなかったシステムの復元に、手間取り。 さあ「あもーる あもれいら」第2部だ。 撮影にえらく苦労したファーストカットをつないでみる。
さて、どうなるか。
4/9(水)記 聖○学園
ブラジルにて 「聖獣学園」と聞けば、僕より上ぐらいの中年男性たちには、こみあげてくるものがおありかと。 今日は「聖望学園」のお話。 春の選抜高校野球、初出場で決勝まで行っちゃうというのだから、もう「タッチ」の世界。 さて、およそスポーツとは縁のない「ウンチ」のオカムラが、なぜこんな話題を?
午後イチでBumba編集部に立ち寄る。 次号は印刷中、来週以降の出来上がりになるとのこと。 訪日持参には、間に合いそうもない。
この最新号の連載で「聖獣」じゃなかった「聖望」のことを書かせていただいたのだ。 もちろんセンバツうんぬんなどということは、夢想だにしなかった頃に書いた原稿。 去年、縁あって聖望学園中等部で拙作「フマニタス」の上映と講演をさせてもらったのだ。 その時、生徒さんたちにいただいた手紙があまりにすばらしいので、拙稿で紹介させていただいた次第。
雑誌がいつまでも出ないので、3年生たちが卒業してしまったではないか。 学校に何冊か、送るからね。
4/10(木)記 ブラジルで観る太陽
ブラジルにて 「惑星ソラリス」タルコフスキー版の近未来都市・東京を思い出しちゃったりして。 ソクーロフの「太陽」、観たくて日本で地方都市での鑑賞も考えたが時間が合わなかった。 先週よりサンパウロで上映が始まった。 今後の自作の参考のためにも、少し無理をして観に行く。
敗戦前後の昭和天皇を描いた作品でありながら、制作国・制作機関から見事に日本が外れている。 極端に言えば、役者だけが日本人。 「硫黄島からの手紙」も、ほぼ然りだった。
日本という国家とその機関が消滅しようとも、日本人とその歴史は日本人以外に描かれるだろうということか。
4/11(金)記 博物談義
ブラジルにて 午後から、サンパウロ郊外の老師を訪ねる。 最近、また入院されたのだが、お元気そうに見える。 お連れ合いによると、僕が来るので元気そうに見せている、とのこと。
子供の迎えがあるので、時間に限りがあるが、話は尽きない。 徳島の話題が出ただけで、モラエス、鳥居竜蔵、眉山、ドイツ人捕虜収容所等々、いろいろ盛り上がってしまう。 まさしく、博物談義。
ブラジルでこういう話ができるのは、中隅哲郎さん亡き後、橋本先生だけになってしまった。 先生は、95歳。 いつか尽きることを嘆くより、今、こうした話をさせていただけることを喜ぼう。 次はどんなお土産話を持っていけるか。
4/12(土)記 ショーロス第1番
ブラジルにて ややこしい予定のない土曜の朝というのは、珠玉。 一昨日に日本の友人へのプレゼントとして買ったヴィラ・ロボスのギター曲のCDを聴く。
この友人が、ギターのプロを目指したい、と言う。 夢がないと生きていけない男だから、とも。
日本でも知る人ぞ知る、ヴィラ・ロボスのギター曲をご存じか、とメールで聞いてみた。 その「ギタリスト」は知らない、という返事。
カイピリーニャが大好きな彼の夢に、ささやかなブラジリアンテイストを添えたい。 手元のものが見つからず、何軒かCD屋を回ってようやく見つけた。
月刊「ラティーナ」の連載でもカミングアウトさせていただいたが、音楽の宝庫とされる国に住まいながら、その方面はまるで不調法。 ヴィラ・ロボスはほんの少々、聴いている。
幾年月のブランクを経て聴くショーロス第1番が、ギンギンに効く。 ブラジルの愉悦。
4/13(日)記 J線上のアリア
ブラジルにて 日本画家の千住博先生によると「日本語で考えられたものが日本文化」とのこと。 したがって、日本料理とは日本語で考えられたもの、とわかりやすい。
家族の知人の招きで、日系人が主体の団体の昼食会へ。 フェイジョアーダとカレーが食べ放題、という。
フェイジョアーダは、まあいいセン。 カレーは…ジャガイモ、ニンジン、小麦粉がたっぷりの日本の田舎風味といったところ。 サラダ類も取り放題なのはいいが… 福神漬け、紅ショウガ、ラッキョウの類がない。 いずれもブラジル国産のものがあるし、手作りのものも豊富なのだが。
ブラジルのカレー談義も奥が深いのだが、主に日本移民が持ち込んだもので、ヤキソバやスシに比べると非日系への浸透度は低い。 今日のカレーもすでに日本語で考えて作られたものから、逸脱を始めている。
会場では、ビンゴが並行して行なわれている。 僕の前に座っていた日系のおばちゃんたち。 ビンゴのカードを買うお金を、相手の方に投げている。 孫が何人かいそうな年齢のおばちゃんだ。 祖国ではさすがにこの年配の女性、カネを相手に投げたりはしていないのでは? お賽銭は別だろうけど。
4/14(月)記 この期のあもれいら
ブラジルにて またまたの訪日を目前に。 「あもーる あもれいら」第2部の編集に興が入る。 全3部という見通しを立てておいたのだが。 それぞれの副題まで考えておいた。
なかなか時間的バランスが、そううまくはいかない。 いやはやあの年は大変だった、などといろいろ思い出す。
ま、ぼちぼちやりましょ。
4/15(火)記 「地名」
ブラジルにて 昨年、札幌で二度、拙作上映会を開いていただいた。 その後の繋がりが凄い。
上映会にお越しいただいた写真家の露口啓二さん http://www.fremen.biz/contents/tsuyuguchi/ から、お仕事をCDに焼いたものをいただいた。
僕の言葉のおよばない、大変な作品である。 例えば「地名」というお仕事。 北海道の、アイヌ語起源と思われる地名の現場に通う。 そこで、知性と体力、五感と六感を駆使する。 そのアイヌ語の意味に近いと思われる景観を、時間差を置いて撮影する。 それを並列するのだ。 まるでホログラフのように浮かび上がってくる時空。
モニターでちょろっと拝見してもこの迫力。 写真家であるということ、そしてフィールドワークの気迫に心地よく打たれた。
4/16(水)記 しばしチャオチャオ
ブラジル→ 3週間ポッキリのブラジル滞在だった。 あわただしかったが、帰ってきてよかった。 さてさて、また日本へ。 いつもと違う航空会社、しかも帰路にアメリカ国内に立ち寄るので荷物はぐっと控えめに。 お土産の量も控えめだが、日米の皆さん、どうぞご勘弁を。
4/17(木)記 ペルセポリス
→アメリカ→ 今回は帰路、カリフォルニアに立ち寄る。 そのため、アメリカの航空会社での訪日。 なかなかすさまじい。
トレイを配っていたおばさんの客室乗務員が同僚と口論を始め、こちらにツバキがたっぷりサービスされる。 リップクリームを塗りながら客席の安全確認をして回る男の客室乗務員。 等々、JALはもとより、VARIGでも想定できない事態が。
映画もこれといった目玉がない。 と、何人かが白黒のアニメを見ている。 イラクの少女を主人公とする「Persepolis」というおフランス製の作品。 日本製アニメを見慣れた身に、とっても斬新。 イラクの現代のもろもろが描かれ、目を見張る。 そして早変わりの英語の字幕でも感動的な題詞の数々。 さすがに極東の島国にはこれは入っていないだろう。
× × ×
と、思いきや。 以下は日本で検索した後日談。 「ペルセポリス」、しっかりと日本で劇場公開されているではないか。 極東の島国の恐るべき胃袋。 さらに驚き。 拙作「あもーる あもれいら」第1部を上映していただく下高井戸シネマでこの5月3日から上映する、とある。 まずは4月20日の「あもれいら」をよろしく!
4/18(金)記 バカ以下
→日本 雨のサンパウロを発って30時間。 雨の成田に到着。
今回は公私の諸々の事情を考慮、空港で携帯電話をレンタル。 基本用金が1日500円。 それ以外がややこしい。 メール機能付のものをチョイス。
携帯のメールというのは、まるで使ったことがない。 「メールの使用法のマニュアルが付いておりますので」 「バカでもわかりますか?」 「ハイ」。
後で見てみるが、基本的な操作を不文律として書かれている。 初心者にはちんぷんかんぷんである。 つまり、こっちはバカ以下ってことか。 バカ割引でもいただきたいところ。 バカ割り。
4/19(土)記 静岡着生
日本にて 午前11時、静岡駅で待ち合わせ。 いろいろ考えて、JRの鈍行を乗り継いでいく。 河原者に新幹線は似合わない。
駅から歩いて、静岡城近くの廃校を改築した文化スペースが上映会場。 お堀端の樹木に剋目。 着生植物と地衣類が覆っている。 亜熱帯のサンパウロ並みだ。 昆虫相の変化から、近年の静岡の熱帯化を聞いてはいたが。
上映も楽しかったし、その後の茶話会のマニアックな話題も楽しかった。 今回の訪日、おかげさまで好調なスタート。
4/20(日)記 すばらしい上映旅行
日本にて 世田谷線に乗って。 今回の訪日の大目玉。 下高井戸シネマの「ドキュメンタリー特集」。 「あもーる あもれいら」第1部の上映。
感極まる上映会だった。 生涯屈指の上映となろう。 濃すぎちゃって。
これで心置きなく第2部制作と向き合える。 余韻に包まれながら、夜行列車で西に。
4/21(月)記 いい日 大垣
日本にて こちとら「国鉄」が「いい日旅立ち」をキャンペーンソングにしている時代から、大垣行き夜行列車を利用している。 だが、大垣駅で下車したのは今回が初めて。 いわばこれまで大垣はナントカ車庫みたいな位置づけだった。
あたりはだだっ広い平野。 岐阜って山峡でなかったの? そうこう言っているうちに主催者の運転する車は里山から奥山へ。
そもそも夜行でほとんど寝ていない。 長ーい一日でした。 面白かったけど、眠い。
4/22(火)記 奥美濃のしゃかいりか
日本にて 昨日は貯水量日本一という徳山ダムを見学させてもらった。 やっぱしアマゾンのダムとはだいぶ景観が異なる。
今日はすでに時期はずれというギフチョウの成虫に遭遇! 食草であるカンアオイを集めた民間の保護区などを見学させてもらった。 こちとら北米のオオカバマダラの集団越冬を取材しているだけに、興味は尽きない。
せっかく地方に行ってもすぐにバタバタとお次に移動というパターンが多いだけに、こういうの、とってもよろしいです。
4/23(水)記 ここがキモいよ日本
日本にて 東京にて。 付き添いで、クリニックにいく。 スリッパに履き替える。 待合室の長椅子に座る。
と、鼻を突く異臭。 すえたクツシタの臭い。 さすがにオレじゃない。
辺りを見回すが、右側のふてくされた男と見た。 こういうのは、気になると耐えられない。
思えばブラジルでは普通、不特定多数と靴下のみで接することがないので、こんな臭いを浴びせられずに済んでいる。
ということは。 こやつが脱いだスリッパをまた誰かが履くことになるわけだ。
ヒャッキンで携帯用スリッパ買って持ち歩こう。
よりによって、癒しの場でねえ…
4/24(木)記 どきゅどきゅの春
日本にて 4月始めは、サンパウロでブラジル国際ドキュメンタリー映画祭。 4月後半に、下高井戸シネマのドキュメンタリー特集。 そして5月の連休は、新小岩のメイシネマ祭。
春はドキュメンタリーが目白押し。 訪日中はアップアップでなかなか他人様の作品を観るのが難しい。 今日はちょっと無理して、シモタカのモーニングショーへ。 観といてよかった。 自分にはできそうにない作品を観ることの喜び。
4/25(金)記 フリーゾーン仲間
日本にて 今日もやりくりして、下高井戸シネマのモーニングショーへ。 作品は大西暢夫さんの「水になった村」。 舞台の徳山村には月曜に行ってきた。 僕が朝日ニュースターの「フリーゾーン2000」で作品を発表している頃、大西さんも執拗に徳山村シリーズをフリーゾーンで放送していた。 日本のドキュメンタリー界におけるフリーゾーンの貢献は、特筆に値する。 それに、小生も近々、ダムものを手がけるつもりでもあり。
いろいろな意味で、感無量。 さあ明日から各地でこっちの上映が続くぞ。
4/26(土)記 今度は日本の東海大
日本にて 午前中、とてもスピリチュアルな出会いがあった。 彼女がこれまでの数奇な体験を書いてくれることを、楽しみにしている。
午後、東海大へ。 昨年、台湾の東海大で2度、上映会があった。 今日は、神奈川奥地の東海大。 台湾の東海大より遠い。
しかも雨の土曜。 それなのに、これだけ多種多彩な人たちが集まろうとは! 発案者の学生の指導教官、小貫大輔さんのお人柄と信用の賜物だろう。
日本における南米系の子供たちの問題。 今日、集った面々は、希望だ。
小貫さんにサンパウロの高野書店でお会いしたふた昔前を思い出し、感無量。
4/27(日)記 JICA横浜本舗にて
日本にて 今日の上映会場は、みなとみらいのJICA横浜にて。 主催者の伊藤修さんの心意気と尽力ぶりに打たれての上映。
場所柄、多少の緊張も。 なんだか面白い出会いの種がたくさんあった感じ。
アンケートにこんなのが。 「作品が軽い」。 とても新鮮な驚き。 僕の、軽いですか? もっと重くして、いいですか?
ま、こういう上映会はいろんな人が来る。
4/28(月)記 東京主夫業物語
日本にて 100年前の今日…
それはともかく、実家の大掃除などをメインに行なう。 汚れ・ゴミ、ひとつひとつに歴史がある。 そしてこの土地だけで、一族の80年以上の歩みがある。 自分のファミリアのことをおろそかにしておいて、移民100年もへっちゃくれもない、と再認識。
4/29(火)記 旗無き旗日に
日本にて 朝、外出して今日は祝日だと気づく。 年配の人は旗日という。 そこそこ歩くが、まるで日の丸を見ない。 僕の幼少のみぎりは、少しは掲揚されていたが。
夕方、アパレシーダさんに向かう。 関東バスに、初めて日の丸を見る。 どのバスにもあるわけではないようだ。
大島渚の「少年」を思い出す。
ま、こっちは毎日がおまつり、祭日みたいなもんだ。 今晩の祭りもよろしかった。
4/30(水)記 神を保つ町にて。
日本にて エビス経由で、神保町へ。 さる出版社で、雑誌のインタビューを受ける。
今年になって、雑誌のインタビューを受けるのは2度目。 先回の訪日の際、応じたインタビューは、まだテープ起こしの段階とのこと。 今回は、聞き手と横浜上映の後で打ち合わせとチューニングもできていたので、こちらもいくつかサービスねたを準備できた。 今日の聞き手は、テープには頼らないという。 さすがである。
そういえば先回の訪日時、さる日本の新聞社の依頼でインタビューに応じて、それ以外にも頼まれていろいろな便宜を図らせていただいたのだが、まるで音信が絶えたまま。 記者さんが事故にでも遭ったのだろうか?
|