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岡村淳のオフレコ日記
     孤高の作家・松井太郎の世界  (最終更新日 : 2024/02/05)
鳥笛(未発表作品) [画像を表示]

鳥笛(未発表作品) (2022/10/31)
松井鳥笛改jpg.jpg
〈註〉
1.ミナス:サンパウロ州の北東に隣接するミナスジェライス州。
2.ビンチービ:Bem-te-vi。ブラジルで親しまれている野鳥。中南米に広く生息する。和名はキバラオオタイランチョウ。
3.尼学校:サンパウロ市内東部の松井さんの自宅に隣接するカトリック女子修道会の経営する福祉施設のこと。

<解説>
松井さんの没後、遺族から岡村が譲り受けた遺品のなかから発掘した作品のひとつ。
松井さん自らが製本した『木芋庵詩集』のなかに挟まっていたA4サイズの白紙を二つ折りにして黒いペン字で書かれていた。
縦書きで書かれて、その下に赤字で「鳥ぶえ→完行」と書き込まれている。
完行は、完成の意味かもしれない。
この鳥笛は松井さんのお気に入りと見えて、西暦2011年末のクリスマスカードにも描かれて、この年の12月23日に岡村が収録したインタビュー映像でもそのエピソードが語られている。
http://www.100nen.com.br/ja/okajun/000262/20221009016923.cfm?j=1
『木芋庵詩集』は「2009年五月」と作成時が書き込まれているため、この詩作はそれ以降で2011年12月以前ということになろう。


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