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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2012年の日記  (最終更新日 : 2013/01/07)
8月の日記 総集編 流れているかい?

8月の日記 総集編 流れているかい? (2012/08/09) 8月1日(水)の記 トランジット東京

日本にて

寝台券なしで乗れる夜行特急サンライズ号。
プライバシー無用の大衆感覚がよろしい。
東京駅着は7時台。
すでに通勤ラッシュ開始時で、大荷物を引きずっての山手線乗り換えを懸念。
6時台の横浜で下車して東横線各停に乗り換える。
これでも下車はひと苦労の混雑。
酷暑の通勤通学の日本の皆さん、ご苦労様です。

さっそくプライベートの諸々にかかる。
いろいろな送りものの添え状書き、パッキングも行なう。
ああ今日だけじゃ終らない。

♪わたしの夏は あしたもつづく
、なんて去年も書いたっけか。


8月2日(木)の記 横浜画

日本にて

午後から横浜関係の所用。
お世話になったシネマジャック&ベティ、まったり屋さん、ART LAB OBAさんをまわる。
夕方より横浜大口のステーキハウスGAUCHAへ。

早めに着いてしまい、連れと近くの喫茶店を探す。
商店街を歩くが、今日が定休日なのかシャッターの開いている店はまばら、なぜか魚屋が多く、どうやら喫茶店は皆無。
駅前に戻るが、地元の組系の人が煙草ふかしてふんぞり返っていそうな、極めて入りにくい店しか見当たらない。
へろへろとそのままGAUCHAさんに向かう。
思えば、ここでアレイダ・ゲバラさんのトークを撮影して一年。
あの時、出家を宣言した店主の伊藤修さん。
今日は娑婆っ気たっぷりにシャバでの新たなプロジェクトを聞かせてくれた。
メニューにも自家製燻製類がたっぷり増えた。

神奈川県、いやさ横浜市にも山林はたっぷりある。
町なかではなくて、山林で燻製づくりとお店を開いていただければ、客にはさぞ快適かも。
あと、店主に禁煙していただければ。

まことにおいしいキューバ産のラムをいただく。
明日の福島取材を控えてテンションが高まっているので、酒量控えめ、早めに失礼する。


8月3日(金)の記 2012年福島の夏

日本にて

朝、八王子駅前で待ち合わせ。
リオで共に闘った坂田昌子さんらと、濃緑色のハイエースで福島に向かう。
東北道は工事渋滞、約束の時間に2時間半、遅れ。
福島に入るあたりから山影、緑が濃くなってくる。
やはりリオで知り合った二本松の有機農家を訪ねる。

福島原発事故の前からヴィジョンと戦略のもとに活動を行ない、その後も大変な状況のなかで、科学的なデータをもとに活路を見出そうとしている人がいる。
谷を利用した有機農法の水田の昆虫相の濃いのに目を見張る。
ダンゴ虫を活用したハウスでのトマト栽培にも驚いた。

僕の狙いの一つは時間切れで果たせず。
また行かなくちゃ、でなくて、またぜひおうかがいしたい。

夜、まずはローカル線で北上。
かいまみる福島の若い人たち。
現場に行かずして、僕は現場を語るまい。


8月4日(土)の記 山形 縄文

日本にて

@山形寒河江。
曹洞宗の寺の施餓鬼法要に参加。
所縁のある大東亜戦争戦没者たちの供養。
本堂に向かって右側に男衆が、左側に女衆が座る。
西日本の曹洞宗の寺で施餓鬼法要にも出席したことがある。
そこでは、男女の空間の別はなかったかと。

梅原猛さんは、東北地方に伝わるいくつかの習俗の起源を縄文時代に求めている。
たとえば法要の際、一同で寺の周囲をぐるぐる回るなど。
東北に多い縄文時代の環状列石を回る人々がオーバーラップ。

近年、読んだものに東北のある地域で仏像を土に埋めておき、翌年、掘り出して仏像への露のつき具合で作物のなり具合を占うというのがあった。
縄文土偶の用途を思い浮かべる。

この寒河江付近では、故人の四十九日だったか、一定の法要がすぎた後、遺骨のうち顎の骨だけを山寺に納めるという。
なぜ?
少なくとも、仏法には収まらない文化。

地元では意味を問うこともなくなった当たり前のなかに、縄文のエトノスが多分に潜んでいそう。
マツリに際して、男子女子に分かれる東北の縄文人たちを幻視。


8月5日(日)の記 山手 武蔵野

日本にて

夜行バスで早朝の新宿到着。
東京の実家経由で、訳あって横浜へ。

途中からタクシーで山手教会を目指す。
付近にはキリスト教会がいくつもあり、知らないとわかりづらい。
運転手さんによると、ユーミンが結婚式を挙げたところとのこと。
確かにユーミンはこのあたりのトポグラフィーを唄っている。

しかしカトリック山手教会で挙式となると、そこいらのいんちきホテル、いんちきチャペルでの結婚式という訳にはいかない。
新郎新婦とも洗礼を受けて、公共要理や結婚講座などのお勉強をしなければならないのだが。
(この記載にあたって調べてみると、松任谷夫妻は確かにカトリック山手教会で結ばれている。)

昨日は山形寒河江の曹洞宗寺院での法要、今日は横浜山手の耶蘇寺のミサというのがよろしい。

夕方から吉祥寺の武蔵野公会堂で上映。
ホントに駅から近い。
会場にぴったりの満員となった。
主催のわださんが、邪気なく奔走してくれた賜物。
うれしく意外な出会いが満ち満ち。


8月6日(月)の記 離日前日の不能

日本にて

明日は早朝、祐天寺を出家だ。
今日中にひと通りかたをつけなくては。
しかも夜は上映会。

銀行関係をまわる。
いやー、困った。
メインで使っているクレジットカードが山形のホテルで読み取り不能となった。
ほとんど使っていなかったバックアップ用のカードは、銀行利用とクレジット利用の暗証番号が違うとかでエラーが続き、ブロックされてしまった。

メインバンクは祐天寺にATMしかなく、窓口は渋谷扱いとなる。
しかもATMでも読み取り不能、受話器で問い合わせると新しいカードの取得は窓口に申し出て3週間近く所要とのこと。
もうひとつのカードの銀行の方もたらいまわしにされた挙句、銀行でカードを再発行させた方が早いとクレジット会社に言われる。
これも取得は2週間程度かかるとのこと。
しかも日本の実家に送ってくるので、次回訪日までお預けである。

ブラジルではカードの読み取りが利かない場合、店員が自分の衣服やビニールなどでカードをこすって再試行することがよくある。
どうやらメインのカードもこれを繰り返せば何度かに一回はパスしそうなのだが。
日本の夏場の湿気、暑気はICチップに不向きなのかも。

いずれにせよ、クレジットカードに頼っていると思わぬ落とし穴あり!


8月7日(火)の記 成田再会

日本→アメリカ合衆国→

早朝、祐天寺を出家。
タクシーで白金のシェラトン都ホテルへ。
リムジンバスで成田を目指す。

チェックイン、出国後、JALのラウンジで備え付けのパソコンをいじる。
facebookで日本の皆さんに暇乞いの書き込み。
と、ブラジルコネクションの友人から、彼も成田にいるとの書き込み。
再会なる!

彼には会いたかった。
同姓でメルアドにポルトガル語を用いている人から最近、何度かダイレクトメールがあり、この彼と混同して話がこんがらがっていた。
ラウンジのタダ酒で、日本時間の午前中から乾杯。
ちなみに彼は、東京で岡村の人生で最もおいしかった味噌ラーメンを食べさせてくれた。
いまや北米各地に拠点を広げている。
どこでもおいしく食べられるかと思いきや、水に始まってなかなか難しいとのこと。

さあ、次はどこで会おうか?


8月8日(水)の記 沈黙のいま

→ブラジル

先週、長崎伊王島でシスターに会い、夏の教会を見てから、遠藤周作の「沈黙」を読み返したくなった。
東京に戻って入った本屋の文庫コーナーで、即、みつける。
ある本は、あるもんだ。

ブラジルに戻りながら、読み耽る。
遠藤周作を読み始めたのはこちらの中学時代、狐狸庵先生のぐうたらシリーズだ。
「沈黙」も学生時代に読んだはずだが、すでにディテールの記憶はない。

その後こっちはブラジルに移住、はからずも少なからぬキリスト者と親しい付き合いを続けている。
「沈黙」、重くも大切。
祖国であまたの殉教と棄教のドラマが繰り広げられたことを心に留めたい。


8月9日(木)の記 時差の流れに身をまかせ

ブラジルにて

今回の訪日はお仕事、プライベートがそれぞれ倍増で重なり、さすがに疲れた。
今日は野菜の買出しぐらいに出ようと思っていたが、明日に回す。
夜はピザの出前がいい、という声がでて、これはラク。

ほんらいブラジルに戻って即のミッションがあったが、先方の都合でキャンセルに。
その代わり自分の大切な仕事が入ってきた。
まずは「おもかじいっぱい」でこれに取り組もう。


8月10日(金)の記 まずは干し肉

ブラジルにて

日中、食材の買出しに出る。
トマトの値段が数倍になっているのにびっくり。

さあ夜のオカズは何にするか。
うむ、牛の干し肉にしてみようか。
駅前の肉屋で、吊るしてある干し肉をお姉さんに切ってもらい、1キロ購入。
気のきいたパーツの牛の生肉より若干、安いぐらい。

水で塩抜き。
鉄板でタマネギとともに炒める。

ひもの肉、なかなか味も奥が深い。
明日はインディカ米に炊き込もうか。


8月11日(土)の記 天国と地獄

ブラジルにて

こちらの親戚が引っ越した。
高級アパートの部類だろう。
午後のお茶に呼ばれる。

駐車場だけでもショッピングモール並みの広さ。
建物は四捨五入すれば、30階建て。
眼下に、ファヴェーラ(スラム)。

ベランダから敷地の前の大通りをしばらく眺める。
市バスはまるで通らない。
なにをするにも、車が必要みたい。
近くに店も見当たらない。
電話一本でパンの宅配もあるというけど。
なんだか、息苦しい。

どこかの星の、入植基地みたいな。
あのごちゃごちゃした地球が、なつかしい。


8月12日(日)の記 流れているかい?

ブラジルにて

卒論以来である。
これだけの量。

ブラジルに戻ってから、日本の編集者から送られてきた拙著原稿の校正作業を最優先している。
これまで五月雨式に書いて、全体のヴィジョンは編集者任せにしていた。
読み返して、詰まる部分に朱を入れる。

「流れているかい?」
牛山純一プロデューサーの声がよみがえる。
いったん編集したものを牛山さんに試写してもらうと、抜本的な構成がえの指示が下る。
それはまだいい方で、追加撮影を命じられることもあれば、作品自体がボツとされることもある。
いったん構成がえを指示すると、新たにそれを牛山さんが試写することは希だった。
自分の代わりに岡村にプロデューサー役につけた杉山ディレクターや編集マンに、こう確認したものだ。

今回の章は、我が生誕からひとり取材開眼まで。
担当教官以外、読むこともない卒論とは勝手が違う。
我が半生の走馬灯をチェックするようなもの。

♪流れ流れてブラジルへ。


8月13日(月)の記 ブラジル的光化学

ブラジルにて

午後、子供の件で車を駆る。
外出時間しめて2時間弱。
途中、眼が痛む。
寝不足?
ひょっとして大気汚染のせい?

最近、聞かなくなったが、日本で光化学スモッグというのがあったな。
ブラジルでこれに当たる言葉があるのだろうか。
帰ってから日本語で検索。
今日は冬場とはいえ、日中は初夏ばりの陽気、しかも空気は乾燥している。
光化学スモッグ発生の好条件とみた。

サンパウロの水道水は、これはまたヤバいがこれで眼を洗ってみる。
おう、すっきり。
こっちの皆さん、これにどう対応しているのか追い追い聞いていこう。


8月14日(火)の記 巨匠達の薫陶

ブラジルにて

昨日は一日断食、ささやかなデトックス。
拙稿校正作業がメイン。

炊事、リフォームなどをちょくちょくはさみながら。

日本で敬愛するプロデューサーからいただいた「キャメラを振り回した男 撮影監督・川又昂の仕事」(川又武久著・VOYAGER発行)を合い間に紐解く。
珠玉の書。
僕にとっては、知のお宝がいっぱい。
読み進めるのが、もったいない感。

夜は世田谷の向井潤吉アトリエ館で買った向井潤吉展の目録を開く。
これまたすばらしい。

自分が好み、慕ってきた巨匠たちの孤高の存在。
まずは拙著を進めるための糧とさせてもらう。


8月15日(水)の記 でめてる

ブラジルにて

てっきり日本の方言の動詞かと思ったら、違った。

7月の横浜シネマジャック&ベティの「あもーる あもれいら」特別上映の際、劇場で販売してもらったガリ版刷りミニコミ誌「あめつうしん」。
終映前に完売してしまった。
その「あめつうしん」最新号に紹介された「でめてる 野菜のおかず」(絵と文/石渡希和子、梨の木舎)を買ってブラジルに持ち帰った。
開いてみると本の質感、イラスト、コラムのどれもとってもいい。
ちなみに「でめてる」は東京の国分寺にある玄米ご飯と野菜の食べられるレストラン。

「食べ物に限らず、パッと盛り上がって、あっさり消えていく、そういうものが多い今日この頃です。だからこそ、派手に盛り上がることもないけど飽きずにずっと続いていく、そういうものの大事さを、私はでめてると重ねて感じています。」
(「はじめに」より。)



8月16日(木)の記 小津とグリーンピースご飯

ブラジルにて

野菜市場で見たグリーンピースの鮮やかな緑。
すぐにグリーンピースご飯が浮かぶ。
しかい、生グリーンピースの高いこと。
缶詰の5倍近い値段で、買い控えていた。

しかし、鮮やか。
今日、奮発して購入。
200グラムで300円弱。

レシピをネットで調べる。
いくつも出てくるが、それぞれけっこう手順も違う。
あんまし手のこんだのはパスしつつ。

先日、紹介した「キャメラを振り回した男」に大・小津の名言があげられている。
「映画に文法はない」。
料理しかり。

家族でおいしくいただく。
もう少し豆を茹でてもよかったかな。


8月17日(金)の記 APARECIDAに軍配

ブラジルにて

今回、ブラジルに戻って初めてこちらの家族そろっての外食。
わがアパート群のすぐ裏手にできたレストランがお目当て。
カピシャバ料理店で、夜の営業は金土のみ。

カピシャバはリオデジャネイロ州の北にあるエスピリット・サント州のことをさす。
ここの土鍋を使った海産物料理ムケッカは、バイーア風のようなデンデー油やココナッツミルクを使わず、かえって口に合うと言う人が特に日本人には少なくない。

隣駅にも老舗の店があるのだが、なんと同じ系列だった。
すると・・・
魚はカソン、鮫を使っているのだ。
安くない値段で、いくらでも魚のオプションがあるところで、サメを使ってくれなくてもいいと思うのだが。
かつてサメに喰われたカピシャバ人の敵討ちなのだろうか。

今回、日本出国前夜に西荻窪APARECIDAさんでムケッカをご馳走になった。
魚はタラ。
見た目も盛り付けも美しく、ノーブルな味だった。
作り手のくみさんの進取の精神とセンスのよさがうかがえる。

本場の海岸で暮らす日本人のおばちゃんにご馳走になったムケッカも絶品だったな。
魚はフグだったかと。


8月18日(土)の記 キムチもどき

ブラジルにて

昼は息子と二人で外食とする。
外食が続くが、7月の休みの時、何もしてあげられなかったし。
ちょっと気になっていたが未制覇の店に。
システムが呑み込めるまで、ちょっと不安。
かなりの混雑だ。
バイキング形式の列につく。

白菜にキムチ状の赤いねっとりとしたタレのかかっているのがある。
「辛子味白菜」とポルトガル語で書き添えてある。
純ブラジルレストランのバイキングにヤキソバ(ブラジルでは日本料理とされる)やマキズシ(太巻き寿司)が散見するようになって久しい。
しかしコリアン系が混じるのを見るのは初めて。

ロールキャベツのようにぶっといのを、ふたつほど取る。
ありゃ。
ゆでた白菜を巻いて、キムチ風のタレをかけただけのシロモノだった。
つまり、タレに漬かっていないのだ。
二度は、いただきたくない…

新たな異文化料理の新解釈、ないし誤解を知る。


8月19日(日)の記 日曜にあむ

ブラジルにて

日本の編集者から、一週間ほど旅にでるとの連絡をいただく。
とりあえずもう一章の校正が残っている。
考えるが、先延ばしにせず、朱を入れておくことにする。

これまで、あまり全体を想起せずに、ひとつひとつを折りに触れて書いてきた。
それぞれが相関しあっているので、つじつまを合わせる要あり。

まさしく、編み物かも。
細かいほつれを繕いつつ、全体の形、デザインも手直ししていく。

この章は「ひとり芝居」「シネマ屋」の小泉照男さんのことを、わが師匠・牛山純一プロデューサーの思い出と合わせ書くという芸当。
明日までかけようかと思うが、夕食製作を遅らせて、いっきに編み上げる。
あめの日曜。


8月20日(月)の記 山本美香さん。

ブラジルにて

先週月曜に引き続いて、今日も一日断食とする。
家族の夕食を作り終える。
パソコンで日本の新聞社のウエブサイトをチェック。

シリアで亡くなった日本人女性ジャーナリストは、山本美香さんだった。
絶句。

僕が当時、衛星チャンネルと呼ばれていたCS放送局、のちの朝日ニュースターで「フリーゾーン2000」を手がけ始めた頃。
山本美香さんは局員スタッフとして「フリーゾーン」の映像記者を担当していた。
聡明で明るく如才なく、悪い印象はまるで持っていない。

その後、日本のビデオジャーナリスト史上で磐石の歴史と業績となる「フリーゾーン2000」の打ち切りと前後した時期。
「フリーゾーン」でのわが同志たちの集うアジアプレス・インターナショナルのオフィスは目黒駅近くにあった。
そこに山本美香さんがいるではないか。
朝日ニュースターを退社して、アジアプレスのメンバーになったという。

当時、インドネシア等で地震、津波といった天災が続いていた。
日本の神戸の大地震の直後でもあった。
自分は世界各地の天災を追い続けてみたい、と語っていた。

その後の活躍は、アジアプレス関係者から伝え聞いていた。
天災から、戦場に。

女性の同業者には、色仕掛け系、他人を利用価値でしか見ない系などを散見する。
山本美香さんは見事にその気はなかったと記憶する。
明るく振舞い続けて疲れてしまわないかと気がかりだった。

今は、思い出ぐらいしか書けない。
そうか、もうこの世で会えることもないのか。

ネット上に、いいインタビュー記事があった。
「プロフェッショナルの唯言」。
http://c.filesend.to/plans/yuigon/body.php?od=20091013.html&pc=1

消費されるな、山本美香さん!


8月21日(火)の記 「リオ フクシマ」二日目

ブラジルにて

まあ、こっちはこっちの仕事をしていくしか、なさそう。
昨日から「リオ フクシマ」撮影素材のチェックを開始した。
一喜一憂二喜二憂。

時折りのオーディオヴィジュアルな「快」に浮かれつつも、どうつじつまを合わせるか。
次の訪日まで、そう時間があるわけではない。
遊んでられないわん。

うかうかといらない用を増やさなくて、よろしいかも。


8月22日(水)の記 プチ引きこもり

ブラジルにて

次の訪日まであまり余裕がないことがわかり。
「リオ フクシマ」の素材チェックに専心。

このままじゃ、一日一歩もアパートを出ないことになる。
午後、買い物に出ることに。
日本キュウリの値段が安くなっている。
トマトの異常な高値も、なんとかならないかな。

課題図書を、今日も読了できず。


8月23日(木)の記 サンパウロの街かどから

ブラジルにて

今日は「リオ フクシマ」の作業にポーズ。
旅の編集者から送られてきた原稿の校正を、いっきに行なう。
午後は、ダウンタウンへ。
今回、ブラジルに戻って、メトロに乗るのはじめてかな。

レアル貨が、いくらか下がっている。
白シメジの値段が、さらに下がっている。

今日の夜は、鉄板焼きそばのつもり。
この白シメジも入れちゃおう。

わが家の焼きそばでは、肉か海産物のほかに、軽く五種類を越えるぐらいの野菜が入る。
先の訪日の際、地元祐天寺の盆踊りの際に露天の焼きそばを何軒か見てみた。

肉類がないことはおろか、野菜はキャベツだけのようだ。
かつてはなかったような食い物の露天商も増えているが。
キャベツのみに固執する意義があるほどの定番の味なのだろうか。
それを確かめるだけの500円は惜しい。


8月24日(金)の記 リオ フクシマの山場

ブラジルにて

「リオ フクシマ」おそらく最大のヤマ場となるシーンの映像のチェックを一気に終わらせる。
よけいなコメント抜きに、この場で岡村のカメラとマイクがなにをとらえたか、の報告だけでいいのかもしれない。
そう思っているところ。

やっぱりこれをお伝えしない手はないだろう。


8月25日(土)の記 暗黒街の帝王ヒロイト

ブラジルにて

重い映像のチェック作業が続いた。
すこし風を入れたい。
おととい、ダウンタウンで買ってきたブラジルのインディオものの映画のDVDを未明にかける。
と、中盤でフリーズ。
別のデッキでは、始めから読み込みもしない。
いやーん。

なにか他にこれといったのがあったっけか・・・
おう、ヒースロー空港で見つけて買って、そのままだったブラジル映画「BOCA THE REAL GODFATHER」があるぞ。
英語字幕入りで鑑賞。

1950-60年代のサンパウロの暗黒街を仕切った人物の自伝の映画化。
その人の名は、HIROITO。
ブラジルでは単語の途中のHは省略されることが多い。
この人物の名前も、ヒロヒトにちなんだもの。

実録ものならではの、強烈さ。
この映画のなかで描かれる日本像は「汚れた心」よりはるかに強烈。
「汚れた心」は事実に着想を得た、つくりものに終始したなと再認識。

日本の現人神の名をいただくブラジル人が、サンパウロの暗黒街のゴッドファーザーに。
事実は小説より奇なり。
恥ずかしながら製作年2010年というこの映画の存在、知らなかった。
これは、大きいぞ。

この稿記載にあたって調べてみると、この作品、日本で「テリトリー・オブ・ゴッド」のタイトルでこの8月レンタルリリース、9月DVD発売とか。思わぬ宣伝をしてしまったぞ。で、このゴッドはどっちの神だ?予告編では「イロイト」だって。イロイロト事情があるんですかい?


8月26日(日)の記 メールと客人

ブラジルにて

昼過ぎまで、メール打ちのお仕事。
午後より、隣国からの客人に会いに行く。
お隣は誘拐、麻薬がたいへんとのこと。
別れ際に「で、いつ来るんだい?」ってあんた、身代金、出せないよ。

家に戻り、夜はトロピカル焼き魚とする。


8月27日(月)の記 ヤマ場 断食

ブラジルにて

今日も、断食。
月曜日、三週連続。

原稿の校正、そして執筆のヤマ場を越える。
新たに少し取材のうえ、書き足すつもり。
うれしい悲鳴。

「リオ フクシマ」も前人未到系な感じで、さてさて。


8月28日(火)の記 RIO+20プラス

ブラジルにて


「リオ フクシマ」のポストプロ作業で、のた打ち回る。
日本から参加したNGOなどが、現地リポートや日本での報告会の映像をネット上で流し始めている。
今日は数時間の尺の報告を見る。

僕が「リオ フクシマ」をまとめてお伝えすべき意義を再確認。
それぐらいじゃ済まされない。

僕がお手伝いしたNGOの依頼に応じて、6月の段階で僕の撮影素材をダビングしてEMSで日本にお送りした。
至急、YouTube等でアップしたいとのことで。
しかし、いまだアップされた気配はない。

お互い無駄な手間隙と出費は避けたいもの。
公約したことを実行しないと、どんどん信用を失うし、次はない。
これは自戒を込めての覚書。


8月29日(水)の記 この先

ブラジルにて

午前中は原稿の補筆のため、追加取材に出る。
今になって、明らかになることも。
そして映像の方で作業している「リオ フクシマ」と見事にリンクしてしまった。
それが照射するものに、向かうべきだろう。

午後は、いちばん見たくなかった映像のチェックをクリアー。
なんとかなりそう。

あなかしこ。


8月30日(木)の記 望月のささやき

ブラジルにて

未明の気配。
満月が近い。

諸々のイメージと、思考。
ここのところの取材成果をどうするか。
それなりに悩んでいる。

おう、別稿として立てて、新たに書き下ろしてみるか。

日中、そのセンで追加取材と執筆開始。
「リオ フクシマ」はお休みとなる。


8月31日(金)の記 お話し大会

ブラジルにて

地方から出てくる知人から、夕方に会いませんかという連絡。
その知人という人も合流。
リベルダーデの、角の店。
日本人3人、非日系人1人となるが、日本語になったり、ポルトガル語になったり。
ハレンチって、ポルトガル語でなんと言おうか、とか。
久しぶりにいろいろ話したかも。

ブラジルに戻ってから、書きものとビデオ編集、それに家事にいかに専心しているか。


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