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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2016年の日記  (最終更新日 : 2017/01/01)
11月13日(日)の記 闇夜の前に

11月13日(日)の記 闇夜の前に (2016/11/15) 闇夜の前に
ブラジルにて


ここのところ、本の読める時間、余裕がある。
船戸与一さんの遺作『満州国演義』の㊃を読み終えて㊄に入るところ。
船戸さんの本は、読み始めると中毒状態になるので要注意。

『満州国演義』㊃では内地は226事件を迎える。
1936年。
「東京音頭」の大フィーバーは、大陸にも伝わったという。
僕たちは、その後、祖国が灰塵、壊滅に向かっていくことを知っている。
船戸さんが再生する当時の重苦しさは、現在の祖国に通じるものを感じざるを得ない。

昨日、チャップリンの『独裁者』をポルトガル語字幕のDVDで観た。
1940年にこの映画をつくったというのがすごい。
世界が、人類が破局を迎えつつある時に、映画は、コメディは、何ができるのか。
チャップリンの最後の演説は、その76年後に僕を熱くさせる。

明けない夜はないというが、またひどい暗黒を迎えつつあるのはつらい。
が、ネットのニュースとコメントはほどほどにして、暗黒のなかでの灯となるヒトの智恵を蓄えておかないと。

チャップリンも船戸さんも、まさしく命がけでこうした作品を紡ぎ、遺してくれた。


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