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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2016年の日記  (最終更新日 : 2017/01/01)
11月21日(月)の記 ブラジル般若行

11月21日(月)の記 ブラジル般若行 (2016/11/25) ブラジル般若行
ブラジルにて


今日からバスで、マットグロッソ州の溝部富雄さんを訪ねることに。
溝部さんのことは拙著『忘れられない日本人移民』の「ブラジルのおじさん」の章で詳述しているが、今年8月、脳梗塞で倒れたという。
溝部さんは間もなく数えで90歳を迎える。
それなりの覚悟をしての、お見舞いの旅。

長距離バスで、片道24時間。
溝部さんが本を読める状態かどうか不明だが、お土産の日本語の本、そして僕が道中の友とする本を昨日から選ぶ。

バスは13時発。
サンパウロの地下鉄は日本のような人身事故は極めてまれだが、長時間、止まってしまうことはしばしば。
小一時間の余裕を見て出家。

バハフンダ駅のバスターミナルで待機。
フリーWi-Fiの表示があるが、つながらない。
さっそく本を開く。

全席指定のバスは、とりあえず隣りに誰も来ない。
まずは、読みかけていた『寂聴 般若心経』を読了。

次いで『チャップリン暗殺 5・15事件で誰よりも狙われた男』(大野浩之著、メディアファクトリー)を開く。
とんでもない事実があったものだ。
1932年の5・15テロ事件の当日、喜劇王チャップリンは東京にいた!
それどころか、テロの首謀者たちはチャップリンを暗殺して日米開戦に持ち込もうとしていたというのだ。

先日、チャップリンのサイレント映画を観ていて運転手役で日本人らしい人物が登場したのが気になっていた。
この人物・チャップリンの秘書を長年、務めた高野虎市の数奇な生涯についても書きこまれていて、ますます面白い。

この本の編集者、安倍晶子さんはどうされているだろうか。
最初に触れた拙著を刊行した際、謹呈したかったのだが、消息がわからなくなってしまったままだ。


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