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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2016年の日記  (最終更新日 : 2017/01/01)
12月26日(月)の記 真夏の読書

12月26日(月)の記 真夏の読書 (2016/12/27) 真夏の読書
ブラジルにて


クリスマスの料理疲れ、飲み疲れ。

今日は今年最後の一日断食とする。

そもそも、暑い。

だらだらと、読みかけの本を開く。

原田マハさん『ジヴェルニーの食卓』(集英社文庫)。
マチス、ドガ、セザンヌ、モネの人を、それぞれ異なった視点と手法で描く。
面白い、面白すぎ。
今の日本人が、こうした小説を書きうるというのがすごい。
原田さんの名前を意識したのは、日本のラジオの朗読番組。
もっと読みたい作家だ。

先月、フマニタスの佐々木神父を訪ねた時、処分に困っているという蔵書を小さなつづらひとつぐらいいただいた。
うち、津本陽さん著『大谷光瑞の生涯』(角川文庫)。
こんな小説があったことをそれまで知らなかった。

大谷光瑞の西域探検時代については考古学徒時代にその事象ぐらいは知っていたが、それ以上を知る機会もなかった。
大谷光瑞、すごいではないか。
日本から最初のブラジル移民船「笠戸丸」が出る以前に、これだけのヴィジョンのもと、これだけのことを行なっているとは。

大谷光瑞は西本願寺教団の若きトップにして、現代におよぶ日本の仏教の大問題をきちんと認識して、世界規模かつ未来を見据えたダイナミックな活動に着手していた。

この小説は『大谷光瑞の生涯』と題しながら、その失脚、前半生で終わってしまっているのが残念。
それにしても日本とブラジルの葬式仏教をはじめ、浄土真宗関係者とまみえた機会も少なくなかったと思うが、彼らからこの大・光瑞の名前を聞いた覚えがない。

日本で時間と機会があれば、図書館あたりで光瑞の全集を探してみようか。


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