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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/03/22)
1月1日(日)の記 恥ずかしい日本のテレビ

1月1日(日)の記 恥ずかしい日本のテレビ (2017/01/02) 恥ずかしい日本のテレビ
ブラジルにて


ブラジル・サンパウロは真夏の新年が始まる。
午前中、シャッター街と化した街なかを家族全員で車にて妻の実家に向かう。
昨年は義父の不幸もあり、今年は人を呼ばないように、といっても身内だけで20人以上になる。
今日は人手も多いので、僕は台所ではつまみ食い以外は遠慮させていただく。

が、なかなか居場所がない。
NHKの国際放送を流しっぱなしでうつらうつらする義母の横のソファにお邪魔する。
元日の日本を代表とするテレビ放送局の特別番組。
サンパウロに11時間進んだ祖国は1月1日午後9時過ぎだ。
まさしくテレビのゴールデンタイム以上、ダイアモンドタイムか。

どのように集計したかも不明な正月に関するアンケートの結果をスタジオのタレントがクイズ式に予測して、それをコメンテーターがしたり顔で解説するというもの。
何10年も日本で定番化してしまった安っぽいつくりだ。
東京の街かどでの通行人へのインタビューが何度となくインサートされるが、同じ人物を何度となく使いまわしている。
テレビつくるバカ、出るバカ、見るバカとはよくいったものだ。

そのあとのケータイ大喜利とかいう、もう10回目だかになるというニューヨークとナマで結んでいるという番組は、もう見るに堪えない。
義母がしばらく席をはずしているうちはCNNとブラジルのニュースチャンネルをサーフィンする。

義母が戻り、あわててチャンネルを戻す。
義母自身がNHKはほんとにつまらないのが多いけど、他に日本語のがないから、とのたまう。

国破れて山河あり。
まったく、山や川でも写しっぱなしにしてもらった方がよっぽどありがたいもんだ。
元日の特別番組が、これである。
NHKはそんな番組ででもやたらに「国民」の語を喧伝していた。

大宅壮一が日本のテレビを「一億総白痴化」と喝破したのは、1957年。
この語はちょうど還暦を迎えて、安倍内閣によって見事に具現化されたようだ。

さあ、食卓に席を移す。
今年の正月の身内の集まり、参加者の国籍は4か国か。
先ほどまでのNHKのナマ番組のニューヨーク中継、会場にガイジンらしいのがまるで見当たらなかったな。

まずは、この一年をしっかりと生き抜こう。


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