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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/03/23)
1月18日(水)の記 焼き栗とクリムシ

1月18日(水)の記 焼き栗とクリムシ (2017/01/18) 焼き栗とクリムシ
ブラジルにて


栗といってもブラジルでは一筋縄ではいかない。
アマゾンナッツ、ブラジルナッツと呼ばれるアマゾンのものは、パラ栗とも呼ばれる。
そしてヨーロッパ栗、ポルトガル栗、マロンなどと呼ばれる、日本の栗に近い栗。
そして日本の栗は、和栗とも呼ばれると知った。

ブラジルでその和栗を栽培して、焼き栗として普及・販売に努める人にお会いした。
縄文文化研究者崩れの僕としては、栗と聞くと目がくりくりしてくる。
あの豊饒な縄文文化を支えたのは、和栗の管理栽培によるところが大とされているからだ。

さてブラジルでの焼き栗作成の行程のなかで、虫に食われた栗の選別が大変、とうかがう。

思い出した。
僕は日本での学生時代、縄文文化的要素の現代での残存を探る、というのをテーマにして、各地の山村を行脚していた。
焼畑の記憶をとどめる九州の山村だったろう。
秋に収穫した大量の栗を、囲炉裏のうえにどっさりと保存しておいたという話をうかがった。
冬場になると、囲炉裏の熱で天井の栗があぶられて、クリムシと呼ばれるイモムシの仲間が落ちてくるそうだ。
そのクリムシがおいしくて、という。
思わぬ昆虫食文化を知った。

ブラジルの和栗の虫も、このクリムシだろうか。

帰って調べてみると、日本でクリムシといわれていたのはシギゾウムシと呼ばれる甲虫の幼虫のようだ。
釣りの餌にも格好で、この虫の食文化も確かにあったことが確認できた。

して、焼き栗の方。
僕も家族も焼き栗をいただくのは初めてだった。
ひとつひとつ見た目も焼き加減、味加減も微妙に違うのがかえって面白い。

知識としての昆虫食文化は嫌いではないが、焼き栗は昆虫食とは別腹でいただくのは僕にもよさそうだ。


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