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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/03/22)
1月26日(木)の記 和栗とツノゼミ

1月26日(木)の記 和栗とツノゼミ (2017/01/30) 和栗とツノゼミ
ブラジルにて


今日はサンパウロ市近郊のアチバイアの農場に出前上映。
この農場では、日系農業を研究する田中規子さんが和栗を栽培している。
和栗の実りの時期を迎えて、焼き栗づくりのお手伝いに来た日本からの留学生たちへのアトラクションとして拙作を上映すべく、お招きいただいた。

あこがれの大西洋海岸山脈の真っただ中。
かつての鶏舎の廃墟が植物に覆われていたり、ぞくぞくくる。

和栗栽培地見学中に、さっそくツノゼミを発見。
ツノゼミの珍虫奇虫度の横綱級・ヨツコブツノゼミだ。
留学生たちは、葉切りアリに歓声を上げる。
夏の驟雨が何度か降り注ぐ。
近くの森からホエザルの声が響く。
小川べりの竹林からは、ゲゲゲどころではない強烈なカエルの叫び合い。

和栗の枝にもツノゼミがへばりついていたのには驚いた。

田中さんも僕も、香山文庫での上映失敗に懲りて、昼食後さっそく上映開始。

せっかくの海岸山脈に来てずっと上映会場にへばりついているのももったいなく、少し中座して博物観察をさせていただく。

新たに発見したヨツコブツノゼミをしばし眺め続ける。
腹部から気泡状のものを排泄。
羽を開くが飛行には至らず。
何度か頭部を瞬時、うなだれる。

先方は体長約5ミリ。
メガネ越しでのフォーカスも追い付かず、メガネをはずして観察。

よりによって僕がわずかに席を外した時にDVDの事故が起こること、しばしあり。
あまり遠出はせずに、時折り、上映会場を外からうかがう。

夜は和牛の炭焼きをごちそうになる。
脂身のおいしさに驚き。

近くで留学生が灰色の虫が群がっているのを発見。
ヤスデかな。

どうやら鱗翅目の幼虫、いわゆる芋虫毛虫。

昼間も農場で、形態からするとスズメガのような幼虫が群れているのを見つけていた。
アマゾンの森の雨のなか、毛虫の大群があたかも一匹の蛇のように移動しているのに遭遇したことがある。

帰宅後、ネットで調べてみる。
毛虫が移動速度をはやめるために群れる、という記載はある。

我々が見たの群れは移動のためではなく、夜間の外敵、ないしは雨天から身を守るといった観があった。

ああ、森は面白い。
農場出前上映もぜひまた、といっていただき、願ったりかなったり。

最終のバスで、森の余韻に浸りながら山を下りる。


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