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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/05/23)
4月11日(火)の記 雲上の銀幕

4月11日(火)の記 雲上の銀幕 (2017/04/14) 雲上の銀幕
→エチオピア→


エチオピア航空サンパウロ発ロメ経由アジスアベバ行きは、満席。
機材はB-787系だが、3月の利用時より新型だ。

楽しみの機内映画は…
どうやら、先月とまるで同じ。
ま、掘り出し物を探すか。

日本映画はアジア映画のジャンルのなかだが、ブラジル映画はひとつのジャンルとなっている。
邦訳すると『月と いて座』、英題 MOON IN SAGITARIUS というノーマークの映画あり。
ブラジル南部サンタカタリーナ州の田舎町の女子高生が主人公。
この州は、コロンビアで飛行機事故に遭ったサッカーチームのシャペコエンセのホームグラウンド、シャペコのあるところ。

主人公の少女は、なんと「土地なし」と呼ばれる農地改革地区に住む青年と恋愛に落ちるのだ。
「土地なし農民」と呼ばれる農地を所有しない農民たちは、農地改革によって合法的に農地を獲得しても「土地なし」と呼ばれて差別や偏見にさらされることがしばしばだ。
この問題は、一般のブラジル人にとってもわかりにくいのだが、そんな地味でややこしい問題に取り組んだ映画人に拍手。
興行的には厳しかっただろうし、著名な映画賞を獲得したような形跡もなさそうだ。
が、4本のブラジル映画のなかに選ばれているので、こうして思わぬ人、見るべき人の目に触れる機会があるというもの。
この映画、主人公の少女がもうちょっと魅力的だったらよかったのだが。

さて、現実。
機内で知り合った、ブラジルから日本へ引き上げるという幼児連れの日系家族といっしょにトランジット、香港経由成田行きに乗換え。
話してみると共通の話題もあり、なんだか昔からの知り合いみたい。
ふと山田洋次監督の『家族』を想う。
笠智衆演じる祖父の霊名は、ベルナルドだったな、たしか。


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