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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/08/16)
6月3日(土)の記 福島のローレライ

6月3日(土)の記 福島のローレライ (2017/06/04) 福島のローレライ
ブラジルにて


2日前から第6回ECOFALANTE:サンパウロ環境映画祭が始まった。
まだ全貌を把握していないが、まずはサンパウロ文化センターへ、水筒に薬草茶をいれて向かう。

さあ、これから見よう。
数々のドキュメンタリー映画も製作しているヘルツォーク監督の2016年公開作品『ロ・アンド・ビハインド』(日本未公開)。
インターネットの始まりから未来、ひかりと闇を探る。
僕あたりには、日本語字幕があったとしてもどこまで着いていけるかという内容。
が、いくつかの特筆すべき知見あり。
どこまで正確に僕が把握できているかは疑問だが。
アメリカ合衆国に、宇宙からの微細な電波の到来をキャッチするため、10キロ以上の圏内で携帯電話等の使用が禁止されている地域がある。
そこに電磁波過敏症などの人たちが新天地として移り住み、生活を始めている。
インターネット社会が切り捨てた人たちのことは、もっと知られていいだろう。
もうひとつは、太陽の問題。
太陽にささやかな異変が起きただけで、インターネット社会は、まさしくブラックアウトになる。
19世紀に実際に生じたようだ。
数年前にこの問題のリスクが「ネット上で」唱えられたのを想い出す。
備えあれば憂いなし、とはいうが、僕自身、なんの備えもないな。

今日は長編三本を見るが、もう一本、ぜひ見ておきたかったのがベルギー製作で福島原発問題を扱ったという英題『Abandoned Land』。
帰宅後に調べて日本でも『残されし大地』というタイトルで今年3月から公開されていたことを知る。
映画の最後に2016年3月のベルギーでのテロ事件の犠牲者への弔辞が掲げられている。
なんとこの映画の監督はこのテロ事件で亡くなっていたのだ。
ジル・ローラン監督はサウンドエンジニアだったというだけあって、音響効果には「耳」を見張るものがあった。
野鳥たちのさえずりの見事さは、野鳥大国ブラジルかと思うほど。

日本が外からどのように見られ、聞かれているかを知るのもこうした映画祭での見どころ聞きどころで、僕の関心だ。
肝心な祖国からは、目を覆い、耳をふさぎたくなるニュースばかり。


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