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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/08/16)
6月4日(日)の記 日本では見れない日本

6月4日(日)の記 日本では見れない日本 (2017/06/05) 日本では見れない日本
ブラジルにて


朝から外出、帰路に路上市に寄る。
刺身用にサワラ、焼き魚用にサバを購入。
サワラは連れ合いの実家に持参。
刺身におろして、沖縄風に酢味噌でいただいてみた。
運転につき、アルコールをたしなめないのが残念。

午後からふたたびエコロジー映画祭へ。
今日は3セッション消化。
まずは『シェルパ』、オーストラリアとイギリスの合作。
2014年に生じたエベレスト登山史最悪の事故とされるシェルパ16人の遭難が撮影されているのだ。
日本でもヒマラヤに挑む日本人登山家の話が映画化されたのを、数年前に機内映画で見た覚えがある。
登山家も、その足跡を追う日本人の写真家も単独で登攀しているような設定だったような。
あくまでも、日本人のお話に過ぎなかったかと。
この『シェルパ』はすでに観光産業と化したエベレスト登山が、いかにシェルパの人たちのいのちをかけた過酷な労働に支えられているかを描く。
そもそもチョモランマは、シェルパの人たちにとっての聖地なのだ。

今日の注目は3本目の英題『Delicate Balance』というスペインの作品。
ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の語りを軸に、グローバルな、個人個人の危機的状況を紹介する。
スペインで住まいのアパートを追われる退職者、アフリカからヨーロッパを目指す若者たち、そして、わが祖国日本のサラリーマン!
品川にある、映画好きのマスターがサラリーマンをやめて開いたバーに主人公が来て、自分を語る。
このシーンに限らず。ひと通り三脚を据えた撮影でアングルを変えたカット割りがなされて、会話も「劇映画のように」きちんと録られているから、仕込まれた撮影であることは明らかだ。
こうしたテーマで、外から期待される日本像、日本人像を知るうえで興味深い。
2016年製作でギリシャのテサロニケ映画祭で受賞しているようだが、舞台となった日本での日本語の作品情報がネットで探しても見当たらないということがまた面白い。
「外から見た」日本ドキュメンタリー特集なんていうのをやったら面白いかも。
福島原発事故関係だけでも相当な数になりそうだ。

日本編の冒頭に、ネット上で僕も見た覚えのある東京の電車の投身自殺の映像が。
日常茶飯に電車の「人身事故」があるという状況は、外から見れば異常そのものに違いない。


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