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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/08/16)
6月6日(火)の記 サンパウロ世界紀行

6月6日(火)の記 サンパウロ世界紀行 (2017/06/08) サンパウロ世界紀行
ブラジルにて


午前中、『ブラジルのハラボジ』用にまた新たに発掘した素材を編集。

午後、パウリスタ地区へ。
先月オープンした日本政府の宣伝機関ジャパンハウスをのぞいてみる。
オープニングに竹文化の展示をすることになり、日本の友人がキュレーションに関わった。

入ってみると…
あれ、これだけ?
とりあえず数年の計画で、40億円近い日本国民の血税が注がれたというが。
ジブリの『かぐや姫』におんぶにだっこかよ。

日本から運ばれてきた竹の民具がささやかに展示してある。
竹の日常性、利便性がうたわれながら、ケースに鎮座していて触れるものがない。
第2次大戦末期の本土決戦用に使われた竹槍の展示というのは面白かった。
これは米兵捕虜の虐殺などに用いられた当時のものではないようだ。
しかし祖国では銃剣術を義務教育に導入するとかで、また作られ始めたのかな。
危ないぞ。
関東大震災のあとにどんな虐殺が行われたか。
ハラボジの涙を想い出す。

3階にわたるフロアがあるが、半分は商売スペース。
日本メーカーのアンテナショップというより、観光地にある売店だ。
最上階にあるレストランは外では値段もわからず、恐ろしくて近寄れない。
(後で知るが、まさしく庶民のアクセスを拒む料金設定だ。)

次いで、エコロジー映画祭の上映を3セッション。
まずは、仏領ギアナの先住民の話。
先住民の娘と黒人系の青年の恋愛というシーンが白眉。

ペルーアマゾンの問題をフォローした英題『When Two Worlds Collide』も秀逸。
ペルー領アマゾンで石油等の採掘を行なおうとするアメリカ系企業の動きに、先住民たちが団結して立ち上がった。
そして西暦2009年、道路を封鎖する先住民たちに警察隊が襲いかかった。
流血のすえ、双方あわせて30名の死者が出るに至った。
恥ずかしながら、この事件を知らなかった。
ブラジルどころか、いま沖縄で起きていることと地続きではないか。


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