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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/08/16)
6月19日(月)の記 IN-EDIT@ブラジル

6月19日(月)の記 IN-EDIT@ブラジル (2017/06/20) IN-EDIT@ブラジル
ブラジルにて


なんといっても、わがサンパウロは南半球最大の文化都市だ。
なんとか映画祭、なんとか上映週間というのだけフォローしていても、映画評論の売文業でもしていない限り、身上をつぶしてしまいそうだ。

で、IN-EDIT という音楽ドキュメンタリー祭が始まった。
西暦2003年、バルセロナで始まり、今日ではヨーロッパや中南米各国で開催されるに至っている。
ブラジルは今年で9年目。
昨年は訪日期間と重なって見逃した。
一昨年、何本か見てみたのだが、音楽には不調法な僕にもなかなか勉強になった。

今日は見ておきたいのが同じ映画館で2本あり。
間のも入れて3本、見るか。
これは環境映画祭と違って有料だが、ひろびろとしたシートで邦貨にして一本500yenたらず。

最初の作品は『La Chancha』。
この名前で呼ばれる老フラメンコダンサーのお話。
お世話になっている「優れたドキュメンタリー映画を観る会」代表の飯田光代さんは「ピカフィルム」という映画配給会社も立ち上げている。
飯田さんは日本のフラメンコ界でも活躍して、これまでに『ジプシー・フラメンコ』『サクロモンテの丘』の二本のフラメンコをテーマとしたドキュメンタリー映画を配給している。
その飯田さんへの報告でもできれば、と思って鑑賞。
主人公の足技には、シロートでも息を呑む。
10代で結ばれた最初の夫の暴君ぶりの話も強烈。
齢70歳を迎え、歩行も困難になってきた彼女が、ふたたび舞台に挑む。
みどころたっぷりだった。

いちばんみたかったのが、『LIBERATION DAY』。
スロヴェニアで生まれたバンド「ライバッハ」が北朝鮮の革命60年祭に呼ばれることになった。
ライバッハはナチスや全体主義国をほうふつさせるミリタリールックで物議をかもし続けてきたグループだ。
興味津々。
北朝鮮を垣間見ることができるだけでも必見というもの。
北朝鮮のロケット発射の報で地下鉄も止まる祖国で、毎度おなじみの北朝鮮国営ニュース以外の映像で彼の国と人々を見ようという人はどれぐらいいることだろう。

さまざまな制約がじゅうぶんうかがえるなかで、よくこれだけ撮り、録った。
北朝鮮側のスタッフがあくびをしたり、居眠りをしたりの映像も少なくないが、いまの日本の内閣なみに、この映画を見た北朝鮮当局からこのひとたちへの仕打ちはないだろうか。
ライバッハのスタッフが最後に「次はイスラム国でやるか」、いいオチがついた。


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