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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/08/16)
7月9日(日)の記 面白がられる

7月9日(日)の記 面白がられる (2017/07/11) 面白がられる
ブラジルにて


「なにごとも完璧には行かない。むしろ、さまざまな手を使って発見したり、苦労して近づくことが面白いと思った方がいいだろう。古本および古本屋は、わかりにくい部分を残す。そのことを面白がられる人でないと、もともと古本には向いていないと言えるのだ。」
『古本道入門』岡崎武志著、中公文庫。
新刊の文庫で買った古本道入門を読み耽る。
「本棚が呼吸する店」という素敵な表現に出会う。

僕の大好きな東横線学芸大学駅最寄りの流浪堂さん、SUNNY BOY BOOKSさん、どちらもよく本棚が呼吸している。
入店した時の爽快感からすると、本棚が光合成している、といってもいいかもしれない。
SUNNY BOY BOOKSの高橋さんは「本棚をたがやす」という表現をするが、これもいい言葉だ。

流浪堂さんに至っては、さらにすごい。
お店で知人と待ち合わせをして、カフェを飲んで戻ってくると、もう書棚の貌が変わっているのだ。
新刊本の店以上の回転の速さである。

さて、冒頭の岡崎さんの言葉にわが意を得た。
最近、日本の神社仏閣周りのノリで、サンパウロのわが家から歩いていける教会やチャペルなどを回ってみている。
これがネットでは不明な部分もあって、実際に歩いてみるのだが、これが面白い。

ところで、ブラジルの古本屋。
本棚が呼吸どころか、こっちの呼吸器にわるそうな、よどんだ空気の店が多くて。
店主の表情も視線もつらいものがあり、入り控えることしばしば。
たがやかされているどころか、雑草を通り越して雑木が生えていて、作物は朽ち枯れている感じ。
毒蛇かヒアリにでもやられそうだ。
まあ、話のためにも今後は少し思い切って藪入りしてみるか。


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