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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/10/16)
7月13日(木)の記 身近なアフリカ

7月13日(木)の記 身近なアフリカ (2017/07/14) 身近なアフリカ
ブラジルにて


今日の読書メモ。
ツイッターにもあげておいた。
「(前略)もともと、『家畜が勝手に逃げ出したりしないように縛っておく綱』というのが『絆』の語源とされていますから。自由を拘束する鎖のことなのですね。」五木寛之・談。
『聖書と歎異抄』五木寛之 本田哲郎 著、東京書籍より。

さて。
わがアパートに、花がなくなって葉っぱばかりと化した鉢植えが二つある。
こちらではヴィオレッタと呼ばれている植物だ。
ブラジルではスミレもこの言葉で呼ばれているのだが、こっちのヴィオレッタは葉が肉厚で、多肉植物の観がある。

このヴィオレッタの鉢植えは値段も安く、花が終わって葉っぱばかりになった鉢がゴミ捨て場に置かれているのもよく見かける。
肉厚の葉は毛で覆われてホコリをかぶってよごれやすく、「観葉」とは逆のイメージになりがちだ。

ふたたび花を咲かせる方法はないものか。
そもそもこの植物はどこの原産で、日本にもあるのか、あるとしたら何と呼ばれているのか。

violetta で検索をすると女性の歌手が出てきたり、日本の菫(スミレって、こんな漢字だったのか)と同じものばかりだったりで、少し苦戦。

画像からそれらしいものを探して…
ようやく学名にたどり着く。
ほう、アフリカの山岳地帯が原産とな。
タンザニアのUSAMBARA山地とあるが、この地名はわが家の地図帳では見当たらない。

ラテン語の科名から日本語検索。
え、イワタバコ科。
日本では、セントポーリアと呼ばれているのか。

日本導入は1970年代になってからのようだ。
ケニア南部からタンザニア北部に分布。
名前は発見者のドイツ人、フォン・セントポールにちなむ。

日本語版Wikiの記載がいい。
渓谷沿いの断崖の湿った岩壁や、熱帯雨林の苔むした樹林に着生する、とある。
園芸品種は2-3万種におよぶ、というのはすご過ぎないか。

いまやブラジルで安く売られて、花が終わったら捨てられてしまうセントポーリアをアフリカ大陸でヨーロッパ人が採集したのは19世紀後半のこと。
この植物の、1世紀半前の原種たちの生息地を思い浮かべよう。
日本の酷暑には、セントポーリアの観想がよろしいかも。
Wikiによると原産地では森林伐採による林床の乾燥化が進み、セントポーリアの生息地は年々減少している由。

乾燥化の観想は、よけい暑苦しいですな。

冬のサンパウロで、とりあえず肉厚スミレちゃんの傷んだ葉を少し間引いておく。


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