移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/10/22)
7月27日(木)の記 なめくじ岩の秘密

7月27日(木)の記 なめくじ岩の秘密 (2017/07/30) なめくじ岩の秘密
ブラジルにて


山の宿の朝。
早朝7時、思い切ってひとりでそこそこ勝手を知る森の小径をあるいてみる。

主眼は…愛竹家の橋口さんとともにあるいた時に見つけた、巨岩をなめる軟体動物の匍匐跡。
案内人によれば、その日の早朝にナメクジが這ったのだろうとのこと。
まだ見ぬブラジルの森の在来種だろう。
あの時も森はそうとう乾き、気温は今日より低かった。

あの時と同じ岩にたどり着く。
しかし、匍匐跡は見当たらない。
巨岩は乾ききり、表面を覆うコケや地衣類も乾燥期モードだ。
夜露はそこそこおりているはずなのだが。

まあ、いずれにしろ確認できて、するべきことはした感じ。

午前中、宿のスタッフに案内してもらって、家族全員でかるく森歩き。

昼食後、ひとり森に入る。
選んだ小径は、かなりの登りだ。

すこし登って、地面に腰を下ろす。
移植ゴテで、周囲を掻いてみる。
表面から5センチぐらいは、乾いた枯葉の層。
その下に湿り気を帯びる固い表土が。
枯葉層には土壌生物も菌類も、ほとんど見当たらない。

このエコロッジには、女主が選んだ言葉を書いた立札があちこちに掲げられている。
「森は偉大な図書館であり、ページ(葉っぱ)一枚一枚が大きな意味を持つ」といった言葉が森に入り口にあった。

いま、地面にしゃがみ込んだ僕の手の届く範囲にある枯葉だけでも、膨大だ。
それぞれの意味に想いを馳せて、気が遠くなる。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2017 岡村淳. All rights reserved.