移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/09/24)
8月30日(水)の記 大菩薩峠の希望

8月30日(水)の記 大菩薩峠の希望 (2017/08/31) 大菩薩峠の希望
ブラジルにて


今日は昼から、サンパウロ市近郊の方のお宅を訪ねることになっている。
自分で運転して行ってみるのは初めてのところで、紙版とネットで道順をあたっておくが、それでも緊張。
平日の日中の大サンパウロ圏でのクルマの運転は、なかなか疲れる。
これが仕事ならともかく、自分の仕事になるかどうかもわからないことのための運転である。

しめて、往復の運転が2時間、先方での滞在が2時間。
そこそこに撮影もさせていただくが、どうなることか。

希望は、「大菩薩峠」。
田上正子さん発行のガリ版刷りミニコミ『あめつうしん』305号の巻頭は中村啓治さんという方の書かれた「『大菩薩峠』の悦楽」。
これが読みたかった!という気になる、まさしく僕のための記事で、わが意を得たり。

文庫版で全20巻という中里介山の大著『大菩薩峠』に手を出そうと思いつつ、しそびれていた。
ブラジル住まいが基本の身として、まずは日本で購入の要あり。
船戸与一さんの大著『満州国演義』を読了したところなので、その空白感を埋められそうだ。

「 この小説には軸となる大きな事件があるわけではないからいわゆるヤマ場はない。数えきれないほど多く(200人前後か)の登場人物が次々に主役の座に据えられて、エピソードを連ねていく。だから作者は随所で、自由に、ストーリーとはほとんど無関係な、脱線ばなしを挿入している。」
前提「『大菩薩峠』の悦楽」より。

いま、僕が手掛けようとしている記録は、さすがにそれだけの登場人物はなさそうで、ストーリーとほとんど無関係なエピソードもなさそうだが、それに近いものを想定している。

田上さんによると、田上さんまわりに複数の『大菩薩峠』オタクがいるので、その代表の中村さんに執筆を依頼したという。
振り返るに僕が『大菩薩峠』を読んでみようかと思ったきっかけは、NHKの伝説的な長編ドキュメンタリー番組『大菩薩峠』だった。
作り手の奔放さ、そしてこだわりのほどがあっぱれだった。

この番組の存在が、僕のいまの企画の支えかもしれない。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2017 岡村淳. All rights reserved.